「給湯器 故障」の症状・原因・事例集
■ お湯が出ない、お風呂に入れないエラーコード、凍結、部品故障、リモコン故障
■ エラーコード、凍結、部品故障、リモコン故障
■ 戸建て、マンション、アパート、賃貸
■ ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス
■ 大阪ガス、東京ガス、東邦ガス、西部ガス
「給湯器の故障」に関する現場対応を数々経験してきましたが、「故障の症状」や「故障の原因」は様々なパターンがあるのが現実です。設置環境も違えば、メーカーや機種、困っている内容も異なります。
このページでは、一人でも多くの方の「解決」に繋がるように、あらゆるパターンを想定まとめます。
目次
ガス給湯器のブランド
ガス給湯器の主要メーカーといえば、ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスなどがあります。また、現場に設置されているブランドには、ナショナル、ハーマン、TOTO、タカラスタンダード、ガスター、長府製作所などもあります。
また、給湯器を販売しているのは、メーカーだけではありません。東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガス、北海道ガス(北ガス)、広島ガス、静岡ガス、北陸ガス、京葉ガスなど、他にも複数のガス事業者があります。
給湯器(リモコン)の寿命や交換について
給湯器の寿命年数と知っておきたい専門知識
給湯器の経年劣化(寿命)の目安は約10年であり、使用年数が10年近い場合は、安全に使用するために知っておくべき内容があります。給湯器の寿命の前兆を察知できれば、損をしない機器交換に繋がる可能性も出てきます。
給湯器の交換のコツや価格について
給湯器の経年劣化(寿命)や故障で修理が必要な場合、使用年数によっては機器交換に検討も必要になってきます。その際に失敗しない交換のコツや費用(機器の値段や工事代)について知っておいてほしいことがあります。
リモコン故障による交換について
給湯器本体に故障がなくても、先にリモコンが故障して使用できなくなるケースも多々あります。10年以上使用していた場合、リモコン(部品)の供給が停止していて、給湯器本体のセット交換が必要になるケースもあります。
リモコンが先に壊れて部品が供給停止!古い給湯器との互換性と対処法は?
給湯器やリモコンの故障?事例が多い症状まとめ 7選
お湯が出ない
お湯が出ない症状には様々な原因が考えられます。故障、凍結、エラー点滅、悪天候(雨・風)、誤使用…原因は一概には言えないため、一つずつ可能性を探って、確認と対処をしていく必要があります。
「お湯が出ない!水は出る?」給湯器専門家が回答【凍結と年間対策】
リモコンの電源が入らない、液晶トラブル
「リモコンの電源が入らない」「リモコンの表示が消える」「リモコンの液晶不良」など、リモコントラブルにも様々なパターンがあります。正常な動作のケースもあれば、リモコンの異常のケース、給湯器が影響しているケースなど、状況に応じて対処していく必要があります。
【電源が入らない】給湯器点火しない・リモコン表示されない【保存版】
【給湯器つかない】リモコン電源・液晶・燃焼ランプがつかない原因
リンナイやノーリツの「給湯器のリモコンが勝手に消える」3つの解析
風呂自動湯はりの異常
お風呂の自動湯はりの異常といっても、様々なパターンが考えられます。「湯はりができない」「お湯があふれる」「お湯が少ない」「湯量が安定しない」「湯はりが途中で止まる」など、状況に応じてチェックポイントや対処も異なります。まずは修理が必要かどうかを見極める必要があります。
【湯量異常】風呂自動湯はりができない!お湯があふれて止まらない
お湯の温度異常
お湯の温度で異常を感じた場合、「故障や異常のケース」と「使い方による問題のケース」が考えられます。まずは使用上に問題がないかを確認し、解決しなければ故障を疑う必要が出てきます。
給湯器のお湯の温度が不安定・上がらない・下がらない原因と対策
給湯器の音・異音
給湯器が動いている時は必ず音はしますが、「正常な範囲の音」と「異常な音(異音)」が考えられます。音の聞こえ方は個人差もあるので非常に判断が難しいですが、正常な音で修理依頼をしてしまうと余計な出費に繋がるので、まずは音の質や大きさ、鳴るタイミングなどを把握することがポイントとなってきます。
【異音】給湯器の音がうるさい【うなり音・振動音・ブーン・ピー…】
落雷による給湯器のトラブル
落雷で給湯器が故障するケース、一時的に安全装置が働いて使用できないケースがあり、知っておきたいポイントや対処法をまとめています。
【落雷注意】給湯器が雷で壊れたとの声続出!知っておきたい対処法
給湯器の水漏れ
給湯器の水漏れは二次被害が非常に怖いです。水漏れ事象があった場合や水漏れエラーが出た場合は、早期確認と早めの相談がリスクを軽減するポイントとなります。
給湯器や配管の「水漏れ被害」を拡大させない!水漏れ対応ポイント
給湯器(リモコン)の事例が多いエラーコード 10選
エラーコード 11
給湯器の点火不良でお湯が出なくなるエラーです。リモコンの液晶表示が2桁の機種の場合、「11」と表示される機種があります。発生原因は、ガスメーター遮断、悪天候、部品故障など複数のパターンが存在し、一つずつ確認していけば改善されることが多いのも特徴の一つです。
エラーコード 111
点火不良のエラーコードで、最も発生頻度が高いエラーです。リモコンの液晶表示が3桁の場合、多くの機種が「111」と表示されます。発生原因は、「エラー11」と同じで、ガスメーター遮断、悪天候、部品故障など複数のパターンが存在し、一つずつ確認していけば改善されることが多いのも特徴の一つです。
エラーコード 121
途中失火のエラーコードで、一度は点火するも火が消えてお湯が水になるエラーです。「11」や「111」と同様に悪天候やガスメーターなど、複数の可能性が考えられます。
【エラーコード 121】給湯器のお湯が水になるエラー【121点滅】
エラーコード 14
リモコンの液晶が2桁表示の場合、「14」が点滅表示していると、過熱防止装置作動や温度ヒューズ断線などが発生している可能性があり、故障の可能性が高いエラーコードです。
エラーコード 140
リモコンの液晶が3桁表示の場合、「140」が点滅表示していると、過熱防止装置作動や温度ヒューズ断線などが発生している可能性があり、故障の可能性が高いエラーコードです。
エラーコード 290
エコジョーズ特有のエラーコードで、通常は中和器詰まりをお知らせするのですが、外が大雨などの場合、給湯器内部に大量の雨水が入り込むと、一時的に雨が影響してエラーが出る場合もあります。メンテナンスが不要で解決することも多いです。
【エラーコード 290】給湯器の中和器詰まりエラー対策【290点滅】
エラーコード 632
ふろ循環不良、ふろ水流スイッチ異常などが原因で発生するエラーコードで、お風呂のお湯はりができない状態が考えられます。部品故障のケースもありますが、循環アダプターの掃除などで解決する可能性もあります。
エラーコード 710
基本的には「電装基板の故障」や「電装回路故障」のエラーコードで、メーカーも修理が必要としているエラーですが、私の経験と統計上、「ノーリツ 給湯器」で発生が多いと感じています。また、雨の日や寒い時期などに増える傾向もあり、全てが故障ではなく、一時的に発生しているだけの可能性もあると考えています。
【エラーコード 710・71】給湯器の電装回路異常【ノーリツ・リンナイ】
エラーコード 760
リモコン伝送異常、リモコン通信異常など、給湯器とリモコンの間に異常をお知らせするエラーです。
【エラーコード 760】給湯器とリモコンの通信異常【760点滅】
エラーコード 920
給湯器の中和器の寿命が近いことを警告しており、エコジョーズタイプ特有のエラーコードです。
【エラーコード 920】給湯器の中和器寿命警告【中和器交換時期】
その他のエラーコード
エラーのリセット方法について
給湯器(リモコン)にエラーコードが点滅表示した場合、「リモコンリセット」や「電源リセット」で解決することもあり、今後のトラブル時にも役立つ可能性があります。
ガス給湯器のトラブル(その他)
循環アダプターの掃除
循環アダプターのフィルター掃除を定期的に実施しなければ、湯はり・おいだき不良やエラーの原因になることがあります。
配管洗浄できない
お風呂の配管洗浄が働かないケースは、使い方(作動条件)に問題があるケースがかなり多く、故障を疑う前にチェックすべきポイントが複数あります。
給湯器の「おいだき配管自動洗浄」の方法と働かない時に確認したい条件
給湯器が勝手に動く
通常、運転をしていなければ給湯器は動きませんが、運転終了後のファンモーターやポンプ作動、凍結予防運転など、お湯や暖房を意図的に使用していない時でも動くケースは考えられます。
ノーリツやリンナイのガス給湯器が勝手に動く件!2つのパターンで解説
循環アダプターから勝手にお湯(水)が出る
水量サーボの異常や故障
給湯器の水量サーボの故障や異常で起こる現象…部品交換の必要性は?
ファンモーターの異常や故障
給湯器のファンモーターの役割と気になる音や故障のギモンを解説
知っておきたい給湯器の豆知識
賃貸物件の故障時の対処について
賃貸物件で給湯器が故障した場合は、まずは大家さんや管理会社に相談するのが基本です。自分でメーカーに修理依頼をすると、余計な費用を払う可能性が出てきます。
賃貸の給湯器故障は冷静に!修理代や交換費用は管理会社や大家に連絡
ガスメーターの場所や復帰操作方法
地震や災害時だけでなく、ガスメーターでガスが止まることがあります。お湯が出ない、点火不良や途中失火のエラーが出る場合は、ガスメーターの確認は必ずチェックしてほしいです。
お湯が出ない、エラーが点滅している、異常な動きをしているなど、「故障かも?」と感じた場合は、ついつい焦りがちになってしまいます。状況に応じて判断は必要ですが、まずは自分でセルフ診断をしてみてはいかがでしょうか?
ご紹介した内容でも故障ではない事例や経験も多々あるため、無駄な点検費用をはらわないためにも、参考にしてみてください。解決のヒントにつながればと思います。
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