ガス給湯器(リモコン)に163は「暖房配管の異常」をお知らせするエラーコードです。原因やリセット方法、状況に応じた適切な対処方法を解説いたします。
目次
ガス給湯器のエラーコード 163とは?
まず、ガス給湯器大手2社のエラー内容は次のとおりです。
- ノーリツ:暖房温度コントロール不能
- リンナイ:部分凍結異常
各社でエラーの表現は異なりますが、共通して考えられることがあります。
それは、「暖房配管内の水の流れに障害が生じている」という可能性です。
具体的には、次の5つです。
- 暖房配管に空気(エアー)が残っている
- 暖房配管が潰れている
- 暖房配管に詰まりが生じている
- 暖房配管に漏れが生じている
- 暖房配管が部分的に凍結している
状況によって、修理や点検が必要な場合もあれば、時間が解決してくれる場合もあることがわかります。
エラーコード163をリセットする方法
給湯器のシステム内に原因が残っていれば、リセットをしてもエラーコード163が再発する可能性が高いですが、一時的なシステムエラーなどであれば、改善することも考えられます。
※凍結が影響している可能性がある場合は、少し時間をおくことも必要です。
エラーリセットの手順は次のとおりです。
- 給湯リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 床暖房や浴室暖房乾燥機など暖房スイッチも「切」にする
- 給湯リモコンの運転スイッチを「入」にして、エラーが消えたことを確認する
- 再度、暖房運転を「入」にする
この操作でエラーコード163が再び表示されず、その他に異常も見られなければ様子見でよいと思います。
エラーコード163がリセットできない場合の対処
施工直後にエラー163が発生した場合
施工直後は給湯器の部品故障は考えにくいので、暖房配管の施工不良の可能性が高いです。
まずは、無駄な点検代を払わないためにも、メーカーではなく、担当した販売店などに電話をするのがよいでしょう。
昨日までは暖房が使用できていた場合
この場合は、暖房配管のエアー混入や凍結、漏れなどの可能性は残りますが、電装基板や配線類などの部品故障の可能性も出てきます。
担当の販売店やメーカーに相談してください。
賃貸の場合
賃貸マンションやアパートの場合は、状況に関係なく、トラブル発生時は管理会社や大家さんに連絡してください。