給湯器の温度が不安定 温度が上がらない・設定や調節ができない原因

お湯の温度

この記事の監修専門家 : ガス器具アドバイザー 千田 哲耶
リンナイ株式会社在籍中の13年間、ガス給湯器の企画、開発、品質、製造、営業、商品教育などに携わる給湯器の専門家。商品・技術アドバイザーとして幅広い総合専門知識と経験を持つ給湯器のプロフェッショナル。

ガス給湯器をお使いで、キッチン、洗面台、お風呂などのお湯は出ているものの、「お湯の温度変化」に疑問や違和感を感じたことはないでしょうか。

  • 給湯器のお湯の温度が上がらない
  • すぐにお湯にならない
  • 給湯器の温度調節が効かない、不安定である
  • リモコンの温度設定が変更できない
  • お湯の温度が熱い
  • お湯の温度が低い(ぬるい)
  • お湯が水になった

など、状況はいろいろあるかと思います。

但し、温度変化が故障によるものなのか、別の原因があるのかは気になるところです。

このページでは、お湯の温度変化の事象ごとに原因や対策を解説していこうと思います。

ガス給湯器の温度調節には大きく2パターンある

1.給湯器のリモコンがある場合

給湯器の浴室リモコン

給湯器のリモコンが設置されている場合でもパターンはいくつかあると思います。

  • 台所リモコンのみ
  • 浴室リモコンのみ
  • 台所リモコン+浴室リモコン
  • 台所リモコン+浴室リモコン+増設リモコン

ただ、共通するのは、リモコンで設定した表示温度を狙って給湯器がお湯を作るということです。

よって、リモコンの温度設定を変更すると、お湯の温度は給湯器が自動で調節してくれます。

2.給湯器のリモコンがない場合

混合水栓で温度調節

リモコンなしで給湯器を使われているご家庭も非常に多いですが、主な特徴としては給湯専用機(単能機)の場合が多いです。

給湯専用機(単能機)とは

基本的には、キッチンや洗面、シャワーなどのお湯を作るだけの給湯器です。

リモコンなしの場合は、給湯器がお湯の温度管理をするカタチとなります。この場合のお湯の温度は一般的に「60℃固定湯温供給」が多いです。(給湯器の種類によって異なる場合もあり、固定温度を変更できる機種もあります)

基本的にお客さまが給湯器で作られる温度変更はできません。(設置段階で施工業者が給湯器側の基板で設定しています。)

お客さまが温度変更するには、高温供給されるお湯に混合水栓で水を混ぜて、適温に調節するのが基本です。

すぐにお湯にならないケース

キッチン、洗面、お風呂と給湯器までは距離があるため、最初は配管内の水が出てきます。お湯に変化するまで少し時間がかかります。

季節に関係なく最初は配管内の残水が出てきます。ただ、冬のほうが早くお湯が出てきてほしいと思うせいか、体感的にお湯に変わるのが遅いと感じる人もいるようです。

給湯器のお湯の温度が上がらない(高温のお湯が出ない)ケース

給湯器のお湯の温度が上がらない

お湯の温度が上がらない可能性としては、いくつか考えられます。

1.リモコン画面の温度表示が変わらない(上がらない)ケース

  • 台所リモコンと浴室リモコンがある場合、操作している側が「優先」になっているかを確認する
  • リモコンや給湯器側で最高温度の上限設定されている場合は、それ以上の温度に設定できません。

2.実際にお湯の温度が変わらない(上がらない)ケース

  • ガス栓や給水栓は全開になっているかを確認する
  • 混合水栓の場合、水の混ざり具合を確認する
  • 冬場の気温(水温)が低い場合は、お湯の出す量を少し絞れば(少なくすれば)、温度が高くなる場合があります。

給湯器のお湯の温度が下がらない(低温のお湯が出ない)ケース

給湯器のお湯の温度が熱い

1.リモコン画面の温度表示が変わらない(下がらない)ケース

  • 台所リモコンと浴室リモコンがある場合、操作している側が「優先」になっているかを確認する
  • リモコンによって、設定できる最低温度は異なります。仕様を確認してください。

2.実際にお湯の温度が変わらない(下がらない)ケース

  • お湯の出す量を絞っている場合は熱くなりやすいので、給湯栓をさらに開いて水量を多くしてください。
  • 夏場などの水温が高い場合は、設定温度よりも熱いお湯がでる場合があります。温度を下げたい場合は水を混ぜてください。
  • ソーラーシステムなどを導入されている場合は、給水温が高いので低温のお湯が出にくい状態かもしれません。

給湯器のお湯が急に冷たくなった(水になった)ケース

1.最低作動流量を下回っている(流量が少ない)ケース

  • 給湯器には最低作動流量(機種により必要な流量は異なる)というものがあり、一定量のお水が流れないと給湯器が燃焼しません。お湯が出ていても水量を絞りすぎることで給湯器のバーナーが消火している可能性があります。
  • 普段から水圧が低くありませんか?水圧が低いと湯量も減ったりと不安定になりがちで、最低作動流量を下回った可能性も考えられます

2.リモコンにエラーが出ているケース

お湯が急に水になった場合、エラーで給湯器が停止している可能性があります。12、121などのエラーが出ていた場合の詳細は以下の記事にまとめています。

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お湯の温度変化が激しい

給湯器の機種(性能)によっても異なりますが、再出湯したときに温度変化を感じる場合は、「冷水サンドイッチ現象」かもしれません。シャワーなどのお湯を一度止めて、再度お湯を出したとき、「お湯が熱くなったり、冷たくなったり、適温になったりする」のは給湯器の特性でもあります。「Q機能」搭載の給湯器であれば温度変化も少ないですが、搭載していない機種は温度差も大きいので「異常では?」と感じる場合がありますが、一概に故障とは言い切れません。

給湯器の故障や経年劣化の可能性も疑おう

給湯器の修理・点検相談

ご紹介したことが要因でお湯の温度に異常や違和感を感じるケースもありますが、給湯器の部品故障や経年劣化(寿命が近い)による症状の可能性もあります。

購入した当初から同様の事象が続いているのであれば、使用方法等の見直しで改善・軽減されるかもしれませんが、使用年数も長く、だんだんと温度の不安定さが大きくなってきている場合は、一度点検を受けたほうがよいかもしれません。

点検や修理に抵抗があるようでしたら、まずはメーカーやガス会社に使用している給湯器の型式と症状を伝えて、故障や経年劣化の可能性がないかヒアリング・相談してみるのも一つです。