給湯器の水量サーボの故障や異常で起こる現象…部品交換の必要性は?

最近のリンナイやノーリツなどのガス給湯器は、水量サーボというメカが搭載された機種が主流になっています。しかし、時にはこの水量サーボに異常や故障が生じて、給湯器が使えなくなるケースもゼロではありません。水量サーボの異常でエラーが出る場合もありますが、エラーが出ない場合もあります。水量サーボが異常な状態が続くと他の部品の連鎖故障に繋がる可能性も高くなるので、早めの発見もポイントです。ここでは、「水量サーボの基礎知識」と「水量サーボの異常かもしれないケース」を解説します。

この記事はこんな人におすすめ
最近お湯の量が安定しない、最近お湯の温度が安定しない、65から始まるエラーが出た、修理や部品交換が必要かを知りたい、水量サーボが何かを知っておきたい人など

解説者:給湯器アドバイザー 千田
リンナイ株式会社を経て、ガス業界や住設業界のマーケティング・分析・情報発信も行うフリーアドバイザー

それでは水量サーボの解説開始

水量サーボの基礎知識

従来の給湯器は「自動水量制御装置」という部品が使われていましたが、現在は高性能の「水量サーボ」が主流となっています。(一部、自動水量制御装置タイプが残っています。)

  • 自動水量制御装置…入水温に応じて最大出湯量を調節する装置(流量が一定であるため、給湯器の号数通りの出湯量を出せないことがある)
  • 水量サーボ…設定湯温と入水温に対して、能力いっぱいの出湯量を調節する装置

同じ号数やシリーズでも、自動水量制御装置に比べて水量サーボ搭載機種の方は5,000円~10,000円程度のアップにはなりますが、売れ筋は「水量サーボ搭載機種」になります。機器交換の時は、値段だけ見るのではなく、カタログの機能や性能の表記を見逃さないようにしておきましょう。

水量サーボのエラーとは

ノーリツやリンナイの場合、水量サーボの異常を示すエラーに「651」があります。エラーが発生した場合は基本的にサービスマンの診断が必要となります。エラーについては以下の記事を参照ください。

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現場の症状を診断をしてみなければ言い切ることはできませんが、水量サーボを交換しないと改善しない可能性が高いと思われます。また、場合によっては電装基板やハーネス関係も交換が必要になるケースもあります。

水量サーボの異常や故障が疑わしい現象や変化

また、水量サーボが完全に故障していなくても、何らかの異常を抱えながら動いているケースもあります。エラーは出てはいなくても、以下のような事象や変化を感じた場合は、異常や壊れかけの可能性があります。

  • 給湯の水栓(蛇口)を全開にしても流量が少ない→水量サーボが全開になっていない可能性
  • 出湯量が安定しない→水量サーボに異常が発生している可能性
  • 給湯温度が上がらない→水量サーボに異常が発生している可能性

水量サーボはあくまで可能性の一つですが、その他部品を含めて故障の前兆かもしれません。

また、使用期間が7~10年以上の場合は、給湯器の経年劣化(寿命が近い)なども考えられます。水量サーボだけでなく、電装基板やその他部品などの劣化も否定できないので、湯量・温度・音などで異常を感じ始めたら、給湯器は動いていても安全重視で一度点検を受けることをおすすめします。いきなり点検の抵抗があれば、まずは症状などを電話で相談してみるのも一つだと思います。