ガスコンロの点火スイッチ(コンロやグリル)を押して、押したままなら火はつくけれど、「手を離すとすぐに火が消える」「点火後に途中で火が消える」という相談も少なくありません。
ガスコンロが全く点火しないわけではなく、一度はつくけれど、消えてしまう…。
実はとくに珍しい事象でもなく、これまでも数々のアドバイスをしてきましたので、ここでも詳細にまとめたいと思います。
対象のガスコンロ
- 【コンロの種類】:ビルトインコンロ、ガステーブル(据置)コンロ、グリルなしコンロ
- 【コンロのブランド】:リンナイ、ノーリツ、ハーマン、パロマ、大阪ガス、東京ガス、その他キッチンメーカーなど
ガスコンロの火がつかない症状の方はこちらを参考↓↓
毎日使うガスコンロだからこそ、「ガスコンロの火がつかない」、あるいは「火がついてもすぐ消える」など、点火トラブルで悩む方も少なくありません。現状、次の状況や症状でお困りではないでしょうか? ガスコンロが片方(一部)だけ火がつかない[…]
今回は、実際にあった「ガスコンロの火が消える」実例を中心に、9つのパターンを紹介します。
「すぐに火が消える症状」は、最初からガスコンロの火がつかない「点火不良」よりは、故障や劣化の確率は高めの事象ですが、正常な場合や解決できることも多く、一つずつチェックしていきましょう。
1ページ目は、「ガスコンロのスイッチから手を離すとすぐに火が消える」4つのパターンを紹介します。
ガスコンロの火はつくが、手を離すとすぐに火が消えるケース
1.ガスコンロの立消え安全装置が作動
天板やごとくだけでなく、バーナ横にある「立消え安全装置」も掃除が必要です。汚れや錆が付着していると火が消える原因になります。掃除をして汚れを落としてみましょう。
軽い汚れであればやわらかい布などで拭取り、汚れがこびりついている場合は、毛がやわらかいし歯ブラシ(使わなくなったもの)などで汚れを落としてみましょう。繊細な部品なので注意して対応してください。
2.ガスコンロの電池切れ
温度センサー搭載機種であれば、乾電池の容量も疑わしいです。交換して直ることもあるので試してみてください。また、電池交換のランプが点滅していなくても、改善する可能性はあります。コンロ部分だけでなく魚焼きグリルの火がすぐに消える場合も電池は要チェックです。
- 注意1:ストックしている電池は使用推奨期限を確認してください。新品でも自然放電で容量がなくなっている場合があります。
- 注意2:電池の向き(プラス・マイナス)にも注意してください。
- 注意3:マンガン電池は使わずに、アルカリ乾電池を使ってください。
- 注意4:単1形×2本の機種が多いですが、単2型の機種などもあります。お使いのコンロの電池か取扱説明書をチェックしてください。
ガスコンロアドバイザーの萬田 哲次郎です。ガスコンロのトラブルでもっとも多い相談が「火がつかない」「火が消える」「電池のギモン」 です。これらは数分で解決する場合もあれば、原因追及に時間がかかる場合もあります。そして最悪の場合はガス[…]
3.ガスコンロのバーナー詰まり、水濡れ
バーナーキャップやバーナーまわりが濡れていると、点火の妨げになり、点火しなかったり、すぐに火が消える原因となります。拭き取って乾くのを待ってから再点火してみてください。お掃除で水洗いしたときも、しっかりと乾かすことが重要です。
また、掃除不足の場合はバーナーの目詰まりも点火トラブルに直結します。コンロ部分もグリル部分も定期的なお掃除が必要です。あまり掃除をしていない場合は、油汚れなどが原因の可能性も十分考えられます。
4.ガスコンロの使用上のうっかりミス
ガスコンロの点火スイッチの押し込み不足やバーナーキャップの取り付けミス(浮いている、左右逆)がないかも念のために確認してください。
ここまでは、「手を離すとすぐに火が消える」症状について説明しました。次のページは、「火がついてしばらくして、途中で火が消える」症状を説明します。加えて、お掃除のコツや仕様上の豆知識も紹介するので、もう少しだけお付き合いください。
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