2020年5月21日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
51から始まる給湯器のエラー 510、511、513 は、主に電磁弁異常の可能性がある場合に表示されるエラーです。
給湯器のエラー 510 511 513の内容
エラーの主な内容は次の通りです。
エラーコード | 主なエラーの理由 |
510 | ガス電磁弁異常、ガス遮断機能異常 |
511 | 給湯ガス電磁弁異常 |
513 | 暖房ガス電磁弁異常 |
それぞれ表現は異なりますが、いずれも電磁弁の異常が原因で表示される可能性のあるエラーです。
エラー 510 511 513の対処法
基本的には、このエラーコードが表示された場合、給湯器や部品の故障の可能性が高いです。
まずは、確認のためエラーのリセット操作を行ってみましょう。
- 給湯器の運転を全て「切」にする(※513の場合は暖房運転を停止)
- 給湯器のリモコンの運転スイッチを「入」にする
- エラーの表示が消えていれば、再び、運転を「入」にする
エラーが出なかった場合、一応は使用可能ですが、中途半端な故障状態(配線やコネクタなどの異常で接触不良を起こしているなど)の可能性があります。
一時的なシステムエラーの可能性もありますが、何らかの異常が隠れていると考えるほうがよいでしょう。
エラーが消えない場合は、給湯器や部品の故障や異常を疑わなければなりません。
詳細な原因を調べるには、専門家の点検が必要になりますが、発生状況やエラーリセット後の状況で、ある程度原因を絞り込んでいくことは可能です。
サービスマンも情報が多いほど、訪問前にある程度の原因を推測することが可能となるので、的を絞った診断をしやすく、修理時間や費用の軽減につながることもあります。
メーカーなどに相談する際は、状況や使用年数など、できるだけ多くの情報を伝えておきましょう。
また、給湯器の故障発生率は10年を越えてくると急激に上昇しますので、長期間使用している給湯器であれば、機器の寿命の可能性もあります。
使用年数が10年近い場合などは、高額な修理代になった場合に「給湯器の交換」というのも視野にいれておいたほうがよいかもしれません。
以上、エラーコード510 511 513の原因と対処法をご紹介いたしました。
自身での対処は難しいエラーのため、メーカーやガス会社、賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談するようにしましょう。
文:ガス専科編集部 記事監修:竹節 倫敦(液化石油ガス設備士)
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