ガス給湯器のリモコンにエラーコード 120 が表示した場合、給湯器の燃焼が途中で消えた可能性があります。
ガスの供給確認や外部要因なども含め、考えられる可能性と対処ポイントを解説いたします。
目次
ガス給湯器 120 のエラー内容
ガス給湯器メーカー主要4社の中で、120のエラーコードが設定されているのは、ノーリツとリンナイの2社です。
- ノーリツ:点火不良
- リンナイ:途中失火
エラー内容の表現こそ違いますが、「一度点火した後に火が消える」という症状は同じです。
そして、考えられる原因は大きく2つあります。
- 一時的な外部要因
- 使用中にガス供給が停止した
大きな地震でもなければ、まずは外部要因から疑ってみましょう。
外部要因が燃焼を妨げてエラー 120
外部要因と言っても、パターンは大きく2つあります。
- 雨風で給湯器の火がかき消された
- 異物が給気や排気口を塞いで燃焼不良が生じた
外が大雨・強風の場合は、これらが原因の可能性が高く、エラーリセットをして再運転をしてみてください。
エラーが再発しなければ、一時的な点火トラブルだったことになります。
一方、正常に点火できない状況が続く場合は、エラーコード 110 や 120 が表示すると思いますので、天候の様子を見ながら何度かトライしてみてください。
改善が見られない場合は、給湯器本体まわりに燃焼を妨げる異物などがないかを確認し、あれば除去してから再運転を試みてください。
解決できなければ、ガス供給も疑ってみましょう。
ガス供給が原因でエラー 120
ガス供給と一言でいってもパターンはいくつもあります。
- ガスメーターが遮断された
- プロパンガスが切れた
- 給湯器のガス栓が閉められた
- メーターガス栓が閉められた
エラーコード 120 の場合は、つい先ほどまでは給湯器にガスが供給されていたことになります。
ガスメーターでガスが止まっていないか?
ガス供給トラブルで一番可能性が高いのは「ガスメーター」でしょう。
大きな地震やガス漏れの時には、ガスを止めてくれるガスメーターですが、他にも止まるケースがあります。
- 消し忘れなどで長時間ガスを使っていた
- 季節の変わり目など、急にガスの使用量が増えた
ガス臭くない場合は、ガスコンロが点火するかどうか確認することで、原因を特定しやすくなります。
ガスコンロも点火しない状況であれば、ガスメーターやプロパンガス切れを確認・対処することで解決する可能性が高いでしょう。
ガスメーターの確認と復帰
それでは、都市ガスの場合とプロパンの場合でみていきましょう。
- 都市ガス:ランプが赤く点滅していたら遮断中
- プロパン:液晶に「ガス止+アルファベット」表示があれば遮断中
いずれも復帰ボタンがついており、これを押すことでガスが復帰します。
ただし、初めてガスメーター(マイコンメーター)を復帰させる、あるいは正しい手順を知らない方は、先にこちらのページも参考にしてください。
ガス栓が閉められた可能性
これは稀なケースですが、いたずらで「給湯器のガス栓」や「メーターガス栓」が閉められていたという事例も発生しています。
いろいろ確認しても解決しない場合は、自分やご家族に心当たりがなくても、誰かがいたずらで閉めた可能性も念のために疑ってみてください。
自分で原因特定が難しい場合
セルフチェックで改善できない場合は、プロに点検をお願いすることも検討しましょう。
実際には、ガス圧調整、フレームロッドの調整や汚れの掃除など、部品交換なしで改善する場合もあります。ただ、使用年数が長い場合は経年劣化による部品故障なども考えられます。
また、修理依頼のアドバイスとして、経験値が低い業者は、原因特定や作業スピードが遅い傾向にあるので避けましょう。給湯器のメンテナンスは経験値が重要です!
技術料は時間に比例することが多いので、総合的に作業スピードも安定している経験豊富なメーカーに依頼するのがおすすめです。
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