隙間から入る虫、風、光が気になる!家のドア・窓・網戸の隙間の対処法

隙間|家のドア・窓・網戸




部屋を暗くするとドアの隙間から光が漏れて気になって眠れない。網戸の隙間から虫が進入してきて網戸にできない。閉めているのに隙間風が入ってくる。このような経験をした方は多いのではないでしょうか。「新築なのになんで?」「中古だから仕方ない」「築年数が長いから」と色々とあきらめてしまう方もいると思います。小さな事かもしれませんが気になりだすと止まらないという方も多いでしょう。今回はそんなドアや窓などの隙間の対応方法や仕組みをご説明していきます。

ドアの隙間はなぜできる?

そもそも色々なドアなどの開閉部分にはどうして隙間ができるのでしょうか。これはドアや開閉部分の問題ではほとんどありません。ドアや開閉部分がとりついている部分に問題があります。

住宅建築は機械工業と違いミリ単位の施工レベルは不可能と言われています。ドアや開閉部分には材木を使います。材木は湿気や乾燥により伸縮してしまいます。また大工さんなどの手作業でドアや開閉部分の取り付けを行う為、多少の誤差が発生してしまいます。また築年数が長いと材木のゆがみが発生することや、ビスなどのゆるみなどが発生する場合があります。最初は1ミリかもしれませんが10センチで1ミリ誤差が生じると1メートルで1センチ誤差が出るようになります。この状態や現象がドアや開閉部分の隙間につながっているのです。

 

ドア隙間の対応方法

それでは全てのドアや開閉部分が歪んでいるかというとそうではありません。最初の部分は真っ直ぐでも真ん中が歪んでいたりするケースがほとんどなので、この歪みを調整して真っ直ぐに取り付けできる調整ネジなどがほとんどのドアや開閉部分に付属しています。しかし築年数がかなり長かった場合や建具職人の手作りの場合は調整ネジが残念ながらついていないことがあります。

調整ネジが付いている場合はその調整ネジを回してドアや開閉部分の調整を行います。調整ネジの位置はドアなどの開閉蝶番部分や引戸下のレールに乗る戸車部分にあります。ただネジを回すだけでなく全体のバランスを考えてネジを回す必要があります。前述したように1ミリの誤差でも1メートルとなると1センチの誤差がでます。これが2メートルであれば2センチになりますので前後左右のバランスを見ながら調整していきましょう。

 

玄関ドア

玄関ドア|隙間対策

玄関ドアに隙間や閉まる具合が悪いなどの不具合が出てくる場合もあります。この場合はまずどこが不具合なのかを見極めることが必要です。不具合の状況や場所によって調整する部分が異なってきます。玄関ドアの開け閉めであれば玄関ドアの上部に付いているアーム部分のドアクローザーを調整します。また玄関ドアの隙間であれば玄関ドアの本体根本の蝶番部分を調整する作業が必要になってきます。それぞれ通常はその部分に調整方法が記載されていますので好みに応じて調整してみてください。

玄関ドア|隙間調節

 

勝手口

勝手口も基本的には玄関ドアと同じ構造ですが、通風ドアなどの網戸付のタイプは色々と調整が必要になります。ドアノブと連動しているタイプも多いので不具合箇所や状況などを把握してサッシメーカーに相談することをおすすめします。

 

室内ドア

室内ドアの調整方法ですが基本的にドア取り付け部分の蝶番部分のネジを調整してドアの隙間やドアの当たり具合を調整します。ドアの枠側の蝶番固定部分のネジをプラスドライバーで回すとドアの直角が調整できますので何度かドアを開け閉めして具合を見ながら調整しましょう。ドア側の蝶番ネジはドアの水平部分調整になります。隙間ができる場合はこちらも具合を見ながら調整してください。

初めて調整する場合はネジの締めすぎなどで戸惑う事もありますが、調整するうちに慣れてくるでしょう。ポイントとしてネジは少しずつ各場所均等に回すことです。一カ所だけでの調整は非常に難しく、かえってドアの歪みがひどくなる場合がありますので注意しましょう。

 

引違扉

引き違い扉は基本的に2種類あります。ひとつは建具メーカーで作った工場生産品です。もう一つは建具職人が作った戸襖と呼ばれるものです。建具職人が作った物は前述しましたが調整ネジがついていないことがほとんどです。一方建具メーカーで作成されたものは調整ネジがついていますので簡単に調整が可能です。

メーカー製品の引き違い扉は天井吊りタイプとレールタイプがあります。天井吊りタイプであれば調整ネジは上部のみに取り付いていますが、レールタイプの引き違い扉は上部と下部のレール部分に戸車調整のネジがついています。その調整ネジを回して戸車を上下させて調整するのです。レールタイプの引き違い扉の場合はレール部分にも注意してください。扉の部分が問題ではなくレールの溝が歪んで不具合がでるというケースもしばしばあります。その場合レールの交換などが必要になってくる場合もあります。不具合の原因を見極めてください。

 

引戸

引戸|隙間対策

引き戸の構造は引き違い戸と基本的には同様になります。但し、扉が入り込む部分には必ず隙間埋めの素材が付いていますのでそちらもよく確認してみましょう。隙間埋めの素材が剥がれていることもあります。その場合は一度扉を取り外してボンドなどで付け直してください。

ちなみに引き違い扉も引き戸タイプも吊り下げ式のタイプの方が基本的隙間は多いでしょう。これは室内吸排気の為、扉下部が少し浮いています。その部分を埋めることはできませんので注意してください。どうしても気になる場合はホームセンターなどで隙間埋めのツールを色々と検討しましょう。

 

折れ戸

折れ戸|隙間調節

折れ戸の調整は折れ戸の種類にもよります。折れ戸の開き方の種類としては片側固定タイプとフリータイプがあります。両方とも調整方法はあまりかわりありません。上下の固定ピンにて調整できますのでプラスドライバーなどで具合を見ながら調整してみてください。折れ戸のトラブルで一番多いのが上下片側の固定ピンが無くなってしまい、扉がガタツキ正常に開かなくケースが多いようです。そのまま無理に使用すると扉が外れてしまい落下して思わぬケガをしてしまう可能性がありますので無理に使用しないで速やかに業者へ手配しましょう。

 

 

窓|隙間対策

窓の調整方法は色々とあります。これは窓の開き方は多種多様にある為開き方によって調整方法がちがいます。最も日本で一般的な窓は引違窓でしょう。この場合は窓部分の下に調整ネジが付いています。これは戸車を上下させますのでこれを調整することによりガタツキや隙間を調整できます。バランスを見ながら調整しましょう。引違以外の窓の場合はほぼ調整方法がステッカーにて窓枠部分に記載されていますのでそちらを見ながら調整していきましょう。窓の開き方の種類で一般的なのは下記になりますのでインターネットで検索しても良いでしょう。

  • 引違窓
  • 縦スベリだし窓
  • 横スベリだし窓
  • 上げ下げ窓

これらが一般住宅やアパートでは多用されている窓種類になります。

 

網戸

網戸|隙間対策

網戸の調整方法はやはり網戸下部についている戸車を上下させて調整します。戸車調整ネジを回して調整してみてください。このネジがゆるすぎると網戸が落下してしまう可能性がありますので注意が必要です。このネジの調整で網戸の隙間が解消できて虫などの浸入を防ぐことができます。しかし、網戸の種類も最近では様々なので窓同様に調整方法が違ってきますので注意してください。

 

ドアや窓メーカーが分かる場合

ドアの蝶番部分やまどの隅を見るとそのドアや窓のメーカーが分かったりします。その場合はメーカーへ問い合わせして取り扱い説明書などを取り寄せてみましょう。新築や中古物件、アパートなどの取り扱い説明書は設備機器だけが揃っているのが多いです。これはドアや窓の取り扱い説明書は取り付けた後にゴミとして破棄されてしまうからです。筆者が現場監督をしていた時はこれらの取り扱い説明書は取り置きしておいてユーザーに渡していました。新築などをこれから計画される方はこのような取り扱い説明書を手元に置いておくと非常に便利ですので是非建築業者に問い合わせしてみてください。

 

新築でドア隙間がある場合

新築でドアの隙間がある場合は直ぐに建築業者に連絡して調整してもらいましょう。大工さんがドアや窓などは取り付けしますが取り付けた際の確認はある程度しか行いません。最終の微調整などは現場監督などがしていますので建築業者に問い合わせをすると直ぐに対応してくれるでしょう。その際にはメーカーの取り扱い説明書などももらい、調整方法なども聞いてメモなどをしておくことをおすすめ致します。新築であってもドアの隙間などは必ずどこかはあります。これは前述したように材木という素材の問題であって基本的に欠陥品ではないので安心してください。

 

中古住宅やアパートでドアの隙間が発生した場合

築年数が浅い中古住宅やアパートでドアや窓の隙間が発生した場合は新築住宅時の対応で良いと思いますので不動産業者に問い合わせをしてみましょう。築年数が古いと調整ネジなどがついていない場合があります。その場合は建具業者や職人による調整や削り出しが必要になってくる場合もあります。筆者が以前住んでいた築年数のあるアパートでは壁の柱と壁に隙間ができていて隣の部屋の明かりが漏れていました。その時はコーキングボンドで穴埋めをしてしのいでいました。

 

日ごろのドアメンテナンスについて

日ごろのドアや窓に対するメンテナンスですが一番良いのは「乱暴に扱わない」ことです。単純ですがこれが一番です。無駄に勢いよくドアや窓を閉めても傷むだけで良いことは何もありません。

また長期に出かける時には収納の扉や各部屋のドアは開けたままにすることをおすすめ致します。基本的にドアなどは木材の材質でできている為水分の吸湿性があります。収納や部屋の内部と外では湿気の状態が違いますので扉を閉めたままにすると湿気を吸収してしまい扉自体が歪んでしまうこともあります。これらを避ける為にも長期外出する際には収納や各部屋の扉は開放しておきましょう。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。ドアや窓の隙間は意外と気になるものです。これらは実は簡単に調整して直すことができますので是非チャレンジしてみてください。ただあまり無理をすると破損してしまいますので注意はしてください。皆さんが快適な生活が送れるよう願っています。


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