ポイント
- ガス給湯器のリモコンが勝手に消える状況は、故障以外でも大きく2つ考えられる
- 複数の状況を想定して、それぞれの確認ポイントをまとめた
目次
給湯器のリモコンが消える症状は大きく5つ
給湯器のリモコンでよく受ける問い合わせの一つに「給湯器のリモコンが消える」という内容があります。
停電などを除いても、この症状にはいくつかの状況が考えられます。
- 給湯器やリモコンの省エネモード(自分で解決可)
- 自分以外の誰かがリモコンをOFFにした(自分で解決可)
- 給湯器本体の故障
- リモコンの故障
- リモコン配線の異常
また、1と2が該当しなくても、最終手段を行うことで復活する可能性もあります。
それでは順番に見ていきましょう。
1)省エネモードでリモコンの液晶が勝手に消える
給湯器とリモコンは電源で動いています。機器が作動すれば消費電力がかかります。
リモコンも運転スイッチを「入」にしていると画面に給湯温度などが表示されているかと思います。この場合、お湯を出していなくても「待機消費電力」、つまり電気代がわずかにかかっているのです。
そこで、最近のリモコンはお湯を使わない状態から一定時間経過すると「省エネモード」に入り、液晶画面だけを一時的に消すことがあります。
メーカーによって「節電モード」や「セーブモード」と名称は異なりますが、基本的な仕組みは同じです。
機種によって消える時間(初期設定)は10分や15分、25分などバラバラですが、省エネモードに入っていただけの現場事例はよくあります。
一度、リモコンのスイッチを押してみてください。再び表示されれば故障ではありません。
2)誰かが給湯器のリモコンの電源を切った
同居の誰かが給湯器のリモコンをOFFにしていた事例も複数あります。
特に、普段自分自身で「OFF」する習慣がない人にとっては、「ON」状態が当たり前なので、消えていると故障かも?と感じて相談される方が意外に多いです。
こちらも、念のためにリモコンの運転スイッチを押してみてください。再び表示されれば誰かが操作していた可能性があります。
3~5)給湯器やリモコンの異常で勝手に消える
リモコンが2つ以上ある場合は、給湯器側の問題かどうかが絞り込みやすいです。
確認ポイントとしては、消えているリモコンが1つだけか?全てか?で原因が異なってきます。
リモコンが1つだけ勝手に消えている
この場合は、リモコン本体の故障、あるいは配線の異常が考えられます。
リモコンが全て勝手に消えている
複数のリモコンが同時に故障するのは非常に稀なケースです。
全てのリモコンにトラブルが生じている場合は、給湯器側の故障や電源供給を疑うのが自然です。まずは以下の内容を確認してみましょう。
- 給湯器本体の電源プラグがコンセントから抜け落ちていないか?
- ブレーカーが落ちていないか?
これらに問題がなければ、給湯器の電装基板やリモコン回路、あるいはリモコン配線の異常などが考えられます。
念のために次の方法で復活しないかどうかを試してみる価値はあります。
原因次第ですが、一時的なシステムエラーやバグの場合は、この操作で復活する可能性があります。
それでも症状が変わらない場合は、基本的に修理依頼で点検をしてもらう必要がありそうです。
- さいごに -
基本的には、ブレーカーや電源プラグなどの電気系統を確認し、問題なければリモコンの運転スイッチを押してみます。
それでも解決しない場合は、給湯器のコンセント抜き差しを試してみるのも一つ。これ以上は自分で対処するのは難しいでしょう。
メーカーなどに相談する場合は、お湯が出るかどうかも確認して伝えておくとスムーズな解決に繋がりやすくなります。
使用年数が長い場合は、機器の経年劣化も想定し、修理ではなく機器交換を選択するのも一つの判断かと思います。
- 修理や交換検討の前に -
以下に修理前の『チェックポイント一覧』、『メモしておくべき重要項目』などもまとめているので、修理や交換の依頼前に、今一度確認してみてください。
- 修理・交換を検討するなら -
お急ぎでメーカーや販売店の検討をされたい方は、こちらを参考にしてみてください。