2020年6月9日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
給湯器には様々な種類のリモコンが存在します。
例えば、台所リモコンの場合は、定価ベースで1万円以下のものもあれば、2万円以上するものもあり、使っている型式で大きく値段が変わってきます。
仮にリモコンが故障して交換が必要になった場合、業者に依頼すると、部品代に出張費と修理代(技術料)が加算されます。
出張費は2,000~3,000円程度ですが、技術料は時間に比例するのが基本なので、各ご家庭の現場状況で大きく異なってきます。
浴室リモコンの交換が必要な場合は、防水処理コーティングなどの作業も入るので、さらに時間もかかります。
また、壁の中を通してあるリモコン配線に異常が見つかった場合などは、作業時間が長くなる場合もあります。
目次
給湯器リモコン交換前の確認事項
ガス給湯器のリモコンだけ先に故障するケースは、少なくありません。
- リモコンの液晶が表示しない
- ボタンが一部動かなくなった
- リモコンが作動しない
リモコン交換の作業は決して難しくはありませんが、場合によっては給湯器業者であっても対応方法がわからずにメーカーを頼るケースもあります。
正常に作動するリモコン機種は決まっている
リモコンは給湯器のオプション部品です。
給湯器を商品開発するときは、各リモコンであらゆる動作確認や試験を行い、クリアしたものだけがオプション設定されます。
仮に今使っている10年前のガス給湯器に、最新式のリモコンを取り付けても動く保証がないということです。
基本的には同じ型式のリモコン、あるいは仕様でOKとされているリモコンを選ぶ必要があります。
使用10年以上は要注意
給湯器の修理部品をメーカーが保有する期間は「売り止め後10年」です。
つまり、購入10年目以降でリモコンを交換しようとしても、部品がなく交換できない可能性があります。
この場合、最新型のリモコンなどは使用できないので、給湯器もセットで交換するしかなくなります。
メーカーに「使えるリモコンはないか?」と問い合わせをしても、基本的に作動確認をしていないものは「使用できません」という回答になります。
販売数が多いリモコンなどの場合は、各メーカーで後継リモコンの作動確認がされている場合もありますが、これらは個々に確認する必要があります。
給湯器のリモコンは自分で交換できるのか?
給湯器のリモコンは、給湯器から電源を取っています。
2芯線(ケーブル)を壁の中を通して、台所や浴室に引っ張ってきて、リモコンの裏側に接続しています。
台所リモコンの場合はY型端子で接続、浴室リモコンの場合はY型端子、あるいはコネクタ接続などの場合があります。
物理的な観点でいえば、台所リモコンの交換作業は難しくありません。
浴室リモコンはコーキング(防水処理)が必要なので、経験がなければ難しいです。
ただ、作業の難易度に関係なく、自分でリモコン交換はおすすめしません。
自身で対応をした結果、被害が拡大したり、費用が増えてしまうケースが多いためです。
被害と費用が膨れ上がったケース
リモコンをネットで商品購入して、自分で交換作業をしようとする方は確かにいらっしゃいます。
実は、自身で交換にトライして被害が拡大してから、メーカーに相談がくるケースが少なくないからです。
- リモコンの配線を壁の中に落として取れなくなった
- 配線を傷つけてしまって動かない
- 交換したけれどリモコンが表示しない
結果的にメーカーのサービスマンが訪問し、通常交換費用+被害拡大部分の対処費用がかかってしまうケースです。
リモコンの故障が原因ではなかったケース
これもよくある事例ですが、リモコンが動かない=リモコンの故障 ⇒だからリモコン交換が必要、という勘違いで落とし穴にはまってしまうケースがあります。
リモコンが動かない場合でも、給湯器側の部品故障もあれば、リモコン配線の断線などもよくあります。
この場合、リモコンは正常なので、リモコンをネット購入して交換しても改善はされないので、リモコン購入費が無駄になります。
また、リモコンの故障であっても、互換性のないリモコンを購入して動かないというケースもあります。
さらに、慣れない作業で被害を拡大させてしまい、前述したように修理代も膨れ上がる可能性が出てきます。
本当にリモコンの故障なのか確認を!
リモコンが表示していなくても、リモコンが壊れていないケースは多々あります。
業者に相談するにしても、自己責任で自分で交換する場合でも、無駄な費用を払わないように気をつけてください。
以上、給湯器リモコンの交換前の確認事項をご紹介いたしました。
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