「323」のエラーコードは、給湯器の暖房回路に関わるサーミスタの異常が考えられます。
これは暖房付タイプ特有のエラーであり、全ての給湯器が対象ではありません。
- ガス温水床暖房を設置している
- 浴室暖房乾燥機を設置している
- その他暖房端末(給湯器接続)を設置している
上記のように暖房付ふろ給湯器・暖房付給湯器などが対象で、まずできることとしては、リモコンのリセット操作でエラーが再発するかどうかです。
- 暖房運転を停止させる
- 給湯器のリモコンの運転スイッチを「切」にする
- 給湯器のリモコンの運転スイッチを「入」にする
- エラー表示が消えれば、暖房運転を再開させる
完全な故障や異常であれば、再び「323」が点滅表示され、一時的なエラーや地絡による抵抗不良などであれば「323」が出なくなることも考えられます。
エラーが出なくなった場合も、点検を受けない限り不安要素が残ります。
目次
給湯器のエラー「323」の詳細
ノーリツのエラー 323
- 症状・内容:暖房高温サーミスタ異常
- 診断・対処:断線、短絡、コネクタの異常などの点検・処置
暖房高温とは、高温端末(浴室暖房乾燥機など)の回路で、80℃の温水を循環させる
リンナイのエラー 323
- 症状・内容:暖房低温サーミスタ異常
- 診断・対処:断線、短絡などの点検・処置
暖房低温とは、低温端末(ガス温水式床暖房など)の回路で、60℃の温水を循環させる
パロマのエラー 323
- 症状・内容:暖房高温サーミスタ断線
- 診断・対処:断線・短絡などの点検・処置
パーパスのエラー 323
- 症状・内容:凍結予防サーミスタの断線や短絡
- 診断・対処:修理対応
他の給湯器メーカー
長府製作所(chofu)、ガスター(YUMEX)、ハーマン、日立(ハウステック)、タカラスタンダード、TOTO、ナショナルなど
エラー「323」の修理相談のポイント
メーカーのオペレーターは、電話やメールで受けた内容をサービスマンに連携します。
一番シンプルな依頼は、「エラー323が出て動かなくなったので修理に来てほしい」ですが、これでは「323が出たという事実」しかわからず、現場で一から診断していく必要があります。
ですが、例えば次のような事前情報があれば、非常に効率よく的を絞って診断が可能です。
- 浴室暖房乾燥機を使うと「323」が出る(床暖房では出ない)
- 毎回ではなく、2回に1回ぐらいの割合である
- 使い始めて5分ほどすると「323」がでることが多い
- 設置してまだ1年ほどである
情報がなければ手探りでの診断になりますが、情報が多ければ最初からすべき診断は限られてくるので、修理時間の短縮にもつながります。これはサービスマンも助かりますし、利用者側も技術料(診断時間)を最小限に抑えることができるので、双方のメリットになります。
電話での状況説明は面倒ですが、ここを省略してしまうと結果的に自身のデメリットにつながることもあるので、情報は全て伝えておくのがおすすめです。
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