Q:ガス給湯器(リモコン)のエラーコード 123とは?
A:暖房の途中失火エラー
「123」は暖房機能付き給湯器の「暖房側の火が途中で消える」エラーで、ガス温水式床暖房や浴室暖房乾燥機の運転が途中で止まってしまいます。
暖房のエラーであっても給湯器のリモコンに点滅表示されます。
123エラーが発生した時にまず疑うべきは、「ガス供給」と「外の天候」です。
- ガスメーターが点滅している(ガスが止まっている)
- 雨や風の影響で、途中で火が消えてしまった
- プロパンガスの燃料が切れた
ガスメーターが点滅していれば復帰操作、燃料切れなら補填で「123」は改善されます。
天候が荒れている場合は穏やかになるのを待ってから、次の操作を行ってみてください。
- 給湯リモコンと床暖房や浴室暖房乾燥機リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 雨・風はおさまっている
- ガスの供給状況も確認する
- 給湯リモコンの運転スイッチを「入」にする(エラーが消えていることを確認)
- 床暖房や浴室暖房乾燥機のスイッチを入れる
再操作で機器が故障している場合は、「113」か「123」のエラーが出ると思います。
再びエラーコードが点滅表示しなければ故障ではありません。
ですが、リモコンのリセットで改善しないことも多く、もう少し掘り下げていきましょう。
目次
メーカー別「123エラー」の概要
まずは、ご使用されている給湯器のメーカーを確認してください。
ノーリツのエラー123
- 症状・内容:暖房立消え安全装置作動
- 診断・対処:給湯器や暖房機のリモコンを「切」にして、ガスメーター・ガス元栓を確認の上、再操作。
リンナイのエラー123
- 症状・内容:暖房途中失火
- 診断・対処:ガスメーターやガス栓を確認して再操作。
パロマのエラー123
- 症状・内容:風呂・暖房立消え安全装置作動
- 診断・対処:フレームロッド・ガス電磁弁・ガス比例弁の確認
パーパスのエラー123
- 症状・内容:暖房失火
- 診断・対処:ガスの供給状況を確認して、問題が無ければ修理が必要
他の給湯器メーカー
ガスター(YUMEX)、長府製作所(chofu)、ハーマン、日立(ハウステック)、ナショナル、TOTO、タカラスタンダード、他
【補足】大阪ガス、東京ガスなどは、各製造メーカーのエラー内容と基本的に同じです。
ここからは、故障の場合とそうでない場合を想定しながら解説を続けます。
ガスや天気以外で123エラーの可能性は?
給湯器の暖房途中失火の「123」は、実はすぐにエラーが出るわけではありません。
例えばガスコンロの場合は、途中で火が消えたら自分で再点火が必要です。
ですが、給湯器は屋外設置が多く、風や雨の影響も受ける前提なので、一度消えるぐらいでエラーを出していては話になりません。
詳細はメーカーで異なりますが、給湯器は火が消えても自分で再点火を試みます。
そして、一定回数以上の点火トライで火がつかなかったら、初めてエラーを表示するのです。
つまり、天気もガス供給も関係なければ、何らかの異常が生じている可能性が高くなるということです。
故障でないと仮定した場合
何度点火トライをしてもつかないということは、何かの影響を受けているのは間違いありません。
- 雨が止んでいても、大量に雨が入り込んだ形跡がある(乾くまで時間がかかる可能性あり)
- 排気口や給気口が異物や埃などで塞がっている
給湯側(お湯が出るかどうか)も確認してみれば、原因は絞り込みやすくなります。
全て確認してもエラーが出続けるなら
いっこうに解決しない場合は、給湯器内部のフレームロッドなどの掃除や部品交換が必要かもしれません。
修理が必要な場合、掃除や簡単な部品交換で改善する場合もあれば、電装ユニットの交換が必要な場合もあります。
修理代のイメージは、7,000円~40,000円程度と内容によって大きく異なります。
「エラー123」と伝えるだけでは、サービスマンも金額の回答は難しいですが、使用年数やエラーの出る状況などを詳細に伝えれば、精度の高い概算費用が聞き出しやすいです。