ガス給湯器 エラーコード 【 101 】 【 103 】

2020年4月11日｜最新情報更新しました

ガス給湯器のエラーコード 「101」「103」 は、どちらも給排気の異常により、給湯器の運転出力が低下した際に出るエラー表示です。

主な原因としては、給気・排気通路の詰まりによる燃焼不足が考えられますが、機器の故障や寿命による劣化によってエラーが発生するケースもあります。

原因の確認方法と対処方法をご紹介しますので、まずは各項目を確認しましょう。

ガス給湯器の「101」「103」のエラー内容を確認

まず、給湯器の大手4メーカーのエラー内容を確認してみましょう。

ノーリツ

• 101：給排気異常（能力低下運転）
• 103：暖房燃焼異常

リンナイ

• 101：給湯出力ダウン運転
• 103：暖房燃焼改善運転

パロマ

• 101：給湯ファン送風量低下（警告）
• 103：風呂・暖房ファン送風量低下（警告）

パーパス

• 101：給湯能力ダウン警告表示
• 103：暖房能力ダウン警告表示

その他のガス給湯器

※東京ガスや大阪ガスの給湯器は、各製造メーカーのエラー内容と基本的に共通です。

いずれも、機器の故障以外が原因のケースと、機器の故障が原因のケースが考えられます。

エラーコード 「101」「103」でも故障ではないケース

エラーコードが表示された場合で、機器の故障ではないケースとしては、主に給排気がなんらかの理由により妨げられたため、燃焼が上手くいかずにエラーとなっている可能性が高いです。

1）大雨や強風など悪天候

大雨や強風の日などは、排気口や給気口が大量の水で塞がれた状態になる状況も考えられます。

悪天候の日は一時的にエラーが出ているだけの可能性もありますので、天候が穏やかになってからエラーリセット（リモコンの電源「切」⇒「入」操作）の上、もう一度お湯を出して確認してみてください。

2）埃や異物などで給気・排気口が塞がれている

給湯器の設置環境やお手入れの具合にもよりますが、埃や蜘蛛の巣、異物などで塞がれているとエラーが発生することがあります。

可能な範囲で掃除をしてみてください。

3）給湯器周辺を囲っている

給湯器の周辺が障害物などでふさがれていると、給気・排気のバランスが乱れてエラーが出ることがあります。
荷物などが置かれている場合は、除去してください。

対処後はリモコンでリセット

怪しいポイントの確認と対処が終わったら、リモコンを「切」「入」して再度お湯を出してみてください。再度エラーが出た場合は、点検の検討が必要となります。

また、目安として8～10年以上給湯器を使用されている場合は、機器本体やその他の部品の劣化による故障の可能性もあります。

最悪の場合は、給湯器の交換が必要な場合もあります。

給湯器の使用年数が長い場合は要チェック！

給湯器のお手入れについて

給湯器に限らず、エアコンや換気扇もそうですが、詰まりが生じると能力も落ちてしまいます。
さらに、モーターなどがフル回転する分、寿命がくるのも早くなりがちです。

給湯器はお手入れをされない方が多いですが、説明書にはお手入れの必要性と手順が記載されていますので、定期的なメンテナンスを行うようにして下さい。

使用年数が8～10年以上の場合

ガス給湯器の寿命の目安は約10年で、それ以上使う場合は点検が必要になってきます。
そして、状態によっては給湯器の交換を検討したほうがよい場合もあります。

エラーコード101・103は、寿命や交換時期をお知らせするサインである場合も考えられます。

給湯器が完全に壊れてから検討を始めると、「お湯が出ない」状態で何日も我慢しなければいけない可能性があるので、故障の兆候があった段階で準備をしておくことも大切です。

以上、ガス給湯器のエラーコード 「101」「103」の原因と対処法をご紹介いたしました。

基本的には、天候や障害物による一時的な給排気不良の場合が多いので、まずは各項目を確認の上、エラーリセットを試してみましょう。

文：ガス専科編集部　記事監修：竹節　倫敦（液化石油ガス設備士）