ガス給湯器 エラーコード 011

2020年4月7日｜最新情報更新しました

給湯器（リモコン）のエラーコード「011」は、「連続出湯」のエラーをお知らせしています。

連続出湯とは、お湯を連続で60分出し続けている状態を意味しているので、まずは、キッチン・洗面・シャワーからお湯が出たままになっていないか確認してください。

メーカー別のエラー「011」内容と対処法

【対象の給湯器】：給湯専用機、ふろ給湯器、暖房付ふろ給湯器など

ノーリツ、パーパスのエラーの症状～対処は次のとおりです。

ノーリツの給湯器

• 症状・内容：給湯を連続60分以上運転
• 診断・対処：給湯栓を閉めて、運転スイッチを「切」「入」して、再度給湯栓を開ける

パーパスの給湯器

• 症状・内容：給湯連続燃焼異常停止
• 診断・対処：給湯栓を閉じてください。（給湯連続1時間使用のため）

※ガス会社ブランドの給湯器は、製造元がノーリツ・パーパスであれば同様のエラー内容です。

仮にお湯を出したままで、ついうっかり忘れたり出かけてしまっても、最大１時間でガスは遮断されます。

エラー「011」はガスコンロの消し忘れ消火機能と似ていますが、ずっとガスが出続けることを防ぐのが一番の目的です。

エラー 011が60分で発生する理由

エラーが出てしまったら、「なんでもっと早く止めてくれないの？」と思われる方もいると思います。

給湯の使用用途はいくつもあります。

1. キッチンでのお皿洗い
2. 洗面での手洗い
3. シャワーで体を洗う
4. 水栓（蛇口）で浴槽に湯はり

では、仮に30分で自動停止にするとどうでしょうか？

• シャワーが長い人は急に水になって困るケースが出てくる
• 浴槽にお湯をためるのも30分では難しいケースがある

このように、通常の使用時にも影響が出てしまいます。
つまり、使い勝手も考慮して60分にしているわけです。

エラーの対処方法

エラー011は「お湯が出たままになっています」とお知らせするのが役割なので、故障ではなく、修理も不要です。
お湯（お水）を止めて、リモコンのスイッチを「切」「入」することでエラーリセットできるので、そのままご使用いただいて大丈夫です。

可能性は低いですが、もしもお湯が出たままになっていなかったのに「エラーコード 011」が点滅表示した場合は、電装基板などの故障も考えられます。
その場合は、ご使用の給湯器メーカーやガス会社に相談してみましょう。

給湯器に頼らず予防しましょう

以上、給湯器エラーコード「011」の内容と対処法をご紹介いたしました。

給湯器エラーコード「011」は、故障によるエラーではありません。

ですが、給湯器のお湯を１時間出したままにすると、ずっと燃焼状態が続くため、ガス代、水道代が余分にかかってしまいます。

予防が可能なエラーなので、給湯器を使用する際には注意するようにしましょう。

文：ガス専科編集部　記事監修：竹節　倫敦（液化石油ガス設備士）