給湯器(リモコン)に「エラーコード 12」
■ リモコンに「12点滅表示」、お湯が急に水になる、お湯が出なくなる
■ ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス、東京ガス、大阪ガス…
ガス給湯器は、点火して水を温めてお湯を作っていますが、ガスが止まったり、燃焼が妨げられたりすると、立消え(途中失火)し、リモコンに「12」のエラーコードを点滅させます。お湯は水になり、エラーが出た状態ではキッチン・洗面・シャワーの全てのお湯が出ない状態になります。
給湯器の機種によっては、「給湯の立消え」以外に「風呂の立消え」「暖房の立消え」も考えられます。
どの運転操作を行っていた時にエラーが発生したかを把握しておいてください。
一時的に失火しただけであれば、給湯器のエラーをリセットさえ行えば解決しますが、再び「12」が点滅すると、原因を特定して改善する必要があります。
エラーコード「12」の原因
エラーコード「12」には、複数の原因が考えられます。しかし、一度は点火しているわけですから、まずは故障以外の原因を考えておきたいところです。
ガスコンロはつきますか?
ガスコンロや他のガス器具が点火しなければ、一気に壊れるはずがないので、家中のガスが止まっていると考えるべきでしょう。その場合、原因はガスメーターの可能性が高いです。
ガスメーターのランプが赤く点滅していれば、ガスが遮断されているサインですので、各ガスメーターについている説明カードの内容に従って、復帰操作を行ってください。
ガスメーターの種類によって、若干、操作方法が異なります。
また、プロパンガス(LP)の場合は、燃料切れになっていないかも確認してみてください。
外の天候は悪くないですか?
ガス給湯器は、屋外設置のタイプが多く、雨や風も考慮して開発はされていますが、大雨や強風、長雨などによる湿気などの影響を受けると、一時的に点火しにくくなったり、火が消えたりすることもあります。
この場合は、故障ではなく一時的な原因なので、時間が解決してくれることが多いです。明らかに影響を受けてそうな場合は、少し時間をおいて再操作を試みてください。
その他に確認しておきたいこと
点火不良の「エラー11」や立消えの「エラー12」は、ガスメーターや天候の影響を受けて発生するケースが多いエラーコードですが、他にも「給湯器のガスの元栓の閉(いたずら含む)」、「給湯器まわりの囲いや周辺環境の異常や影響」など、想像できないようなことが影響して発生することも否定はできません。
エラーコード「12」のリセット方法
エラーコードのリセットは非常に簡単で、リモコンの運転スイッチの操作だけで対応できます。
- 蛇口(キッチン・洗面・シャワー)を閉め、風呂や暖房運転も全て停止させてください
- 給湯リモコンの運転スイッチを押して、電源を「切」にして、再度「入」の状態にしてください
- エラーが発生した時と同じ運転操作(お湯を出す、暖房をつけるなど)を行ってください
リセット操作後に「11」や「12」のエラーが出ることなく、運転ができれば様子見でよいかと思います。
考えられる原因を改善して、それでもエラーが頻発する場合は、故障の可能性も視野にいれて、メーカーやガス会社に相談してみてください。
使用年数が長くてエラーコードが何度もある場合〈補足〉
給湯器の寿命の目安は約10年と考えられています。使用年数が長くて、最近エラーが何度か出る場合や、給湯器に違和感を感じた場合は、以下の記事も参考にチェックしてみてはいかがでしょうか。
エラーの発生や故障がなければ、なかなか意識されない給湯器ですが、給湯器が故障すると「お湯が出ない」という緊急事態になるので、特に使用年数が長い場合は、壊れる前から意識をしておくことが大切です。