ガス給湯器 エラーコード 543

543|ガス給湯器のエラーコード




2020年5月21日|最新情報更新しました

この記事の監修
竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種丙種ガス主任技術者の資格も保有している。

 

ガス給湯器でエラーコード543が表示された場合、漏水検知、漏水異常によるエラーとなります。

「543」は、暖房機能付き給湯器特有のエラーコードです。(床暖房や浴室暖房などの端末を設置していなくても発生する可能性はあります。)

給湯器のエラー 543 の内容

ガス給湯器のリモコンに「543」のエラーコードが表示された場合、各メーカーの主なエラーの理由は下記の表の通りとなります。

メーカー 主なエラーの理由
ノーリツ 暖房回路漏水検知(多量)
リンナイ 暖房補水異常
パロマ 暖房回路漏水検知(多量)
パーパス 暖房回路漏水異常(多量)、補給水電磁弁異常

※大阪ガス、東京ガスなどは、基本的に各製造メーカーのエラー内容と共通です。

暖房回路の水が不足し、給湯器が自動補水をしてもシスターンが満水にならなかった場合に「水漏れしているかも?」と給湯器が判断してリモコンに543を表示させます。

昨日まで暖房が使えていた場合は、「補給水電磁弁の異常や故障」などがよくある症状です。もちろん水漏れの可能性もあります。

設置直後の場合は、業者の給水元栓の開け忘れ、暖房配管のエアがみなども考えられます。

543発生時は、水漏れによる「二次被害」のリスクも高いエラーコードですので、下記の地チェック項目を確認して、事前にトラブルを防ぐようにしましょう。

給湯器のエラー 543 の対処法

1)給湯器のリモコンでリセットを試す

まずは、リモコンの電源スイッチをOFF→ONして、543の表示が消えるかどうかを確認してみましょう。

リセットの目的は、エラー解除も一つですが、543の根本的な原因が「一時的なエラーなのか」、「再発性があるのか」を確認するためでもあります。

エラーが消えない場合や再発する場合は、一時的なバグではなく、明確な原因が残存していると判断できます。

機種によっては、給湯器本体の電源プラグ(コンセント)の抜き差しやブレーカーの切→入でしか解除できない場合もあります。

2)給湯器や配管に水漏れがないかを確認する

仮にエラーリセットができた場合でも、必ず水漏れ確認はしておいてください。

  • 給湯器から水が漏れてきている
  • 給湯器の下が濡れてる
  • 配管部分から水が漏れている

水漏れが確認できた場合は、すぐに修理の相談や買い替え検討が必要です。

寒い冬は凍結破損などもありますし、使用年数が長い場合は、経年劣化による漏水(穴あき・亀裂など)も十分考えられます。

漏れの具合で、エラーが出たり出なかったりすることがあります。

給湯器内部の漏れの場合は、他の部品故障へと被害が拡大する可能性があります。

また、給湯器が不完全燃焼するおそれもあるので、リモコンの電源を切って使用を停止してください。

3)給湯器の水漏れが確認できない場合

給湯器の配管は、キッチン・洗面・シャワーへ繋がっています。

つまり、配管は家の中を通っており、目視ができない屋内で漏れている可能性もあります。

マンションなどであれば、最悪の場合は階下への被害拡大も懸念されます。

エラー543は、実際に漏れているケースもあれば、給水元栓の開で解決する場合もあります。

また、修理を伴う場合でも、水漏れではなく、電装基板や補給水電磁弁の故障、回路の配線トラブルというケースもあります。

ただ、プロが現場を見て診断しなければ正確な原因は特定できないため、エラーが消えない場合は、リセットや水漏れの有無など、状況を確認の上でメーカーに相談することをおすすめします。

同じエラーでも各ご家庭で状況は様々ですので、状況を詳しく伝えることがポイントです。
状況によっては電話だけで解決できる場合もあります。

給湯器の使用年数が8~10年以上の場合

水漏れは経年劣化の症状の一つです。

実際に漏れている場合は、他の部品劣化も進んでいる可能性があり、修理よりも機器交換のほうがよいかもしれません。

また、今回は水漏れでなかったとしても、使用年数が長いほど、給湯器の寿命(経年劣化)のリスクは高まり、配管腐食やパッキン劣化などで漏れる可能性は高くなる傾向にあります。

使用8~10年は、給湯器の交換時期ともいえます。

修理して使い続けるのも一つですが、修理代を交換費用にまわすのも選択肢かと考えます。

 

以上、エラーコード543の原因と対処法をご紹介いたしました。

自身での対処は難しいエラーのため、点検や修理の必要がある場合は、メーカーやガス会社、賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談するようにしましょう。

 

文:ガス専科編集部 記事監修:竹節 倫敦(液化石油ガス設備士)


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