2020年5月22日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
給湯器で72から始まるエラー 720 721 722 723 は、主に燃焼制御回路や安全装置回路に異常がある場合に表示される可能性があるエラーです。
給湯器のエラー 720 721 722 723 の内容
エラーコードの主な内容は次の通りです。
エラーコード | 主なエラーの理由 |
720 | 疑似炎検出、燃焼制御回路異常 |
721 | 給湯疑似炎検知、給湯立消え安全装置回路異常 |
722 | ふろ疑似炎検知、ふろ立消え安全装置回路異常 |
723 | 暖房疑似炎検知、暖房立ち消え安全装置回路異常 |
それぞれ表現は異なりますが、いずれも安全装置回路等の異常が原因で表示される可能性のあるエラーです。
エラーの内容としては、給湯器の点火前に炎を検知している状態であり、回路等の異常としてエラーが表示されます。
故障や異常の可能性としては、いくつか考えられます。
- ガス電磁弁の故障
- フレームロッドの異常
- 電装ユニット(基板)の故障
- 回路のコネクタや配線の異常
いずれの場合も専門家の点検や修理が必要となります。
給湯器のエラー 720 721 722 723 の対処法
基本的には自身で対処できるエラーではありませんが、一時的なエラーの可能性もありますので、まずはエラーリセットを試してみましょう。
操作は非常にシンプルで、給湯器のリモコンで行います。
- 床暖房や浴室暖房乾燥機などを利用している場合は、運転が停止しているかを確認する
- 給湯器リモコンの運転スイッチを押してOFFの状態にする
- 再度、運転スイッチを押してONの状態にする
- リモコンの液晶画面からエラーが消えていることを確認する
- エラーが表示された際と同じ運転を行ってみる
エラーの表示が消えて、給湯器を運転してもエラーが出ない場合は、しばらく様子を見るようにしましょう。
エラーが再度表示された場合は、回路に異常が生じている可能性が高くなります。
720 721 722 723エラーの場合、使用年数が長ければ部品の複合故障などの可能性もあります。
特に、給湯器の故障発生率は10年を越えてくると急激に上昇しますので、長期間使用している給湯器であれば、機器の寿命の可能性もあります。
使用年数が10年近い場合などは、高額な修理代になった場合に「給湯器の交換」というのも視野にいれておいたほうがよいかもしれません。
また、修理や点検を依頼する場合は、型式・使用年数・エラー発生時の状況など、できるだけ詳しく、状況を伝えるようにしましょう。
以上、エラーコード720 721 722 723の原因と対処法をご紹介いたしました。
自身での対処は難しいエラーのため、リセット操作を行ってもエラーが消えない場合は、メーカーやガス会社、賃貸の場合は管理会社や大家さんに相談するようにしましょう
文:ガス専科編集部 記事監修:竹節 倫敦(液化石油ガス設備士)
コメントを残す