2020年4月13日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
ガス給湯器のリモコンに「112」「113」「122」「123」のエラーコードが表示された場合、主なエラーの理由は下記の表の通りとなります。
エラーコード | 主なエラーの理由 |
112 | ふろ点火不良エラー |
113 | 暖房点火不良 |
122 | ふろ途中失火、ふろ立ち消え安全装置作動 |
123 | 暖房の途中失火エラー |
どのエラーもなんらかの原因により、ガス給湯器の点火や、着火状態が維持できず火が消えてしまう場合に表示されるエラーコードです。
原因として、雨風や凍結などの天候、ガスメーターによるガスの供給停止、など複数の可能性が考えられるため、解決するには各項目を確認の上、エラーリセットを行う必要があります。
自分で対処できる可能性があるエラーですので、まずは各項目をチェックしてみましょう。
エラーコード 112・113・122・123 の原因と直し方
点火不良や、一度点火していたバーナーの火が消えるケースはいくつか推測できます。
- 屋外の給湯器が強風や大雨などの影響を受けた
- ガスメーターが途中で働き、ガスを遮断した
- 燃料がプロパンガスの場合、ガスが切れた
- 給湯器の給気や排気に異常が生じた
- 給湯器の部品が故障した
原因は一つずつ確認していく必要がありますが、まずは現状況を確認するために次の操作を行ってみてください。
- 給湯器の運転を全て停止する
- リモコンの運転スイッチを「切」「入」する
- エラーの表示が一時的に消えたら、エラーが出た時と同じ運転をする(おいだき、暖房など)
この操作で再びエラーが出ずに動けば、故障ではなく、一時的な影響があっただけと思われます。
ですが、継続してエラーが表示される場合は、エラーの要因を探し出し取り除く必要があります。
天候状況
外の天候(雨・風)が悪い場合は、影響を受けることがあります。
給湯器の給湯や暖房は使えているかも確認してみましょう。
また、ガスコンロや他のガス器具がつかない場合は、ガスメーターのランプが点滅していないかを確認してみましょう。
ガスの供給停止
なんらかの理由でガスが止まってしまった場合にもエラーとなる場合があります。
また、ガスメーターが地震や異常を検知してガスを止めることもあります。
給湯器やガスコンロがつかない場合は必須の確認項目なので、念のためにチェックしてみましょう。
エラーコードが解消できなかった場合
一通り確認して、エラーが改善されない場合は故障の可能性も出てきます。
簡単な点検やフレームロッドの手直しや交換レベルであれば、出張費なども含めて6,000円~8,000円程度が目安になるかと思います。
ですが、電装基板や熱交換器などの交換を伴う場合は、かなり大きな金額になってきます。
機種や症状によっては40,000円を超える場合もでてきます。
電装基板や熱交換器の部品代は、機種によって1~2万円レベルで変わってきます。
メーカーや業者に相談する場合は、型式、使用年数、エラー発生時の状況などをできるだけ詳しく伝え、概算費用を聞いておきましょう。
また、賃貸にお住まいの場合は管理会社や大家さんに相談するようにしましょう。
以上、エラーコード112 113 122 123の原因と対処法をご紹介いたしました。
一時的なエラーや、自身で対応できる可能性もありますので、まずは落ち着いて各項目を確認するようにしましょう。
文:ガス専科編集部 記事監修:竹節 倫敦(液化石油ガス設備士)
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