Q:給湯器(リモコン)のエラーコード「723」とは?
A:暖房立ち消え安全装置回路異常、暖房疑似炎検知
給湯器に「723」のエラーコードが点滅した場合、暖房側の炎や回路に異常が生じている可能性があります。
暖房とは、床暖房や浴室暖房乾燥機のお湯を作る回路です。
まずは、メーカー別のエラー詳細をみておきましょう。
- ノーリツ:暖房立ち消え安全装置回路異常
- リンナイ:暖房疑似炎検知
- パロマ:風呂・暖房炎検出回路異常
- パーパス:暖房疑似炎検出
「723」の症状を簡単に表現すると、「暖房点火前に炎を検知してしまっている」状態であり、エラーで異常をお知らせしています。
故障や異常の可能性としては、いくつか考えられます。
- 暖房ガス電磁弁の故障
- 暖房フレームロッドの異常
- 電装ユニット(基板)の故障
- 回路のコネクタや配線の異常
いずれの場合もサービスマンが給湯器の内部を診断しなければ解決は難しいでしょう。
但し、修理依頼をする前に、異常に再現性のある状態かどうかを確認しておくとよいでしょう。
方法としてはエラーリセットで確認していきます。
エラーコード「723」のリセット
操作は非常にシンプルで、暖房側のリモコンではなく、給湯器のリモコンで行います。
- 床暖房や浴室暖房乾燥機などの運転が停止しているかを確認する
- 給湯器リモコンの運転スイッチを押してOFFの状態にする
- 再度、運転スイッチを押してONの状態にする
- リモコンの液晶画面から「723」が消えていることを確認する
- 暖房運転を行ってみる
「723」の表示が消えない場合は、暖房回路に異常が生じている可能性が高そうです。
「723」の表示が消えて、その後の暖房運転などでもエラーが出なければ、様子見でよいかと思います。
エラーが消えた場合でも、使用年数が10年近い場合は、経年劣化による故障や寿命のサインであった可能性も十分あり、メーカーなどに相談することをおすすめします。
修理(部品交換)が必要な場合
「723」エラーの場合、使用年数が長ければ部品の複合故障なども否定できません。
また、単独故障であったとしても、電装ユニットの交換が必要となる場合もあり、機種によっては3~4万円以上の修理代になる可能性もあります。
サービスマンも現場を見ずに判断は難しいですが、型式・使用年数・エラー発生時の状況など、できるだけ詳しく伝えておいて、概算費用を事前に教えてもらうほうがよいかもしれません。
給湯器の交換検討も必要な年数であれば、修理をせずに交換するのも一つですが、その判断材料となるのはやはり修理代でしょう。
「723」のエラーに限らず、10年近い場合は経年劣化(寿命の前兆)に要注意です。