Q:ガス給湯器(リモコン)のエラーコード 311とは?
A:給水・給湯関連のサーミスタ異常
「311」が表示している場合、お湯が出ない状態ではないでしょうか?
このエラーは、給湯(お湯を出す)回路のサーミスタに異常が生じている可能性があります。
サーミスタとは、給湯器内の温度計のことです。
サーミスタ異常といっても、部品故障、配線の地絡や断線、電装基板の異常など、原因は現場によって異なります。
つまり、「311」が点滅表示している場合は、サービスマンが給湯器の内部を点検しなければ原因特定は難しいです。
エラーコードは稀に一時的なシステムエラーで発生することもあるので、まずは自分で一つ診断してみましょう
まずは、次の一連の確認・操作を行ってみてください。
- 給湯リモコンの運転スイッチを押して「切」にする
- 給湯リモコンの運転スイッチを押して、再度「入」にする
- キッチンや洗面などでお湯を出してみる
一連の操作で再び「311」のエラーが出なければ、お湯が出る状態になります。
配線が切れかかっている不安全な状態で、一時的に復帰しただけの可能性もあります。
お湯の温度に関わる事象なので、エラーの再発有無に関係なく、相談をおすすめします
基本的な解決方法は以上ですが、解決しましたか?
- 修理や相談をご希望なら ⇒ 給湯器メーカー・ガス会社の修理連絡先へ
- 「エラー311」をもう少し詳しく知るなら ⇒ このページの続きで解説
引き続き、メーカー別で「311」を詳しくみていきましょう。
メーカー別「エラー 311」(専門補足)
ノーリツのエラー 311
- 症状・内容:入水サーミスタ異常
- 診断・対処:入水サーミスタの断線・短絡・コネクタ接続不良など(サービスマン対応)
リンナイのエラー 311
- 症状・内容:給水サーミスタ異常
- 診断・対処:給水サーミスタや出湯サーミスタの断線・短絡・抵抗異常など(サービスマン対応)
パロマのエラー 311
- 症状・内容:給湯入水サーミスタ断線
- 診断・対処:給湯入水サーミスタの断線・短絡など(サービスマン対応)
パーパスのエラー 311
- 症状・内容:出湯温サーミスタの断線・短絡
- 診断・対処:修理(サービスマン対応)
他の給湯器メーカー
ガスター(YUMEX)、長府製作所(chofu)、ハーマン、ナショナル、日立(ハウステック)、タカラスタンダード、TOTOなど
【補足】ガス会社(東京ガス・大阪ガス)ブランドも、基本的に各製造メーカーのエラーと同じ考え方です。
サーミスタの部品交換だけであれば、修理代も10,000円前後になるかと思います。
ですが、最悪のケースは電装ユニットなどの交換なども想定されるので、業者や機種によっては40,000円程度になってくる可能性もあります。
特定するには現場診断しないと難しいですが、詳細な情報が多ければ、事前の概算費用も出てきやすくなります。
- 給湯器の型式
- 給湯器の製造番号(設置時期)
- エラー発生時の状況をできるだけ詳しく
「利用者からの情報が多い=サービスマンの事前準備の充実」に繋がるので、作業時間(技術料)の低減にも期待できます。
コールセンターでの受付内容がサービスマンに伝えられるので、「いかに情報を伝えておくか」が修理依頼のコツでもあります。