ポイント
- ガスコンロのエラー内容はメーカーや機種で異なる
- 故障の可能性が高いエラーコードではあるが、修理前に確認しておきたいポイントがある
ガスコンロのエラーコードの50番台には、「50」「51」「53」「54」のエラー設定があります。
リンナイ、ノーリツ、パロマの3メーカーの取扱説明書を確認したところ、どのエラーコードも「点検が必要なエラー内容」です。
一時的なバグによるエラー表示で火がつかない、あるいは火が消えた状況も完全否定はできませんが、部品故障の場合は修理をしなければおそらく直らないでしょう。
ただし、エラーが出たと同時に修理相談の電話をするのではなく、まずは確認しておきたい内容があります。
目次
1)エラーコード50番台はどのような故障なのか?
メーカー別にエラー内容を確認してみましょう。
パロマのガスコンロ
パロマのガスコンロの場合、「50」と「51」のエラーが発生する可能性があり、すべて「部品や電子部品の故障」の表現になっています。
原因となっている部品は利用者側ではわかりません。
ノーリツのガスコンロ
ノーリツのガスコンロの場合、「51」と「54」のエラーは発生する可能性があり、「多数の部位がまとめて掲載」されており、原因となっている詳細部位は利用者側ではわかりません。
リンナイのガスコンロ
リンナイのガスコンロの場合、「50」「51」の場合は電磁弁などを含む「多数の部位がまとめて掲載」されており、「53」は「電子部品の故障」となっています。
具体的な故障部位を知るためには、各メーカーに確認する必要があります。
2)何度もエラーが出るかどうか?
利用者側としては、「エラーが出てるけど、本当に故障なの?」と思うのが普通です。
故障じゃないのに点検費用は払いたくないものです。
そこで、利用者でできる唯一の処置とすれば、注意しながらエラーリセットして再操作をしてみるぐらいです。
ただ、50番台は「故障」のエラーです。エラーを消そうとしても、
- エラーが消えない
- リセットしてもエラーが再発する
というような状況になるのが通常です。
エラーが出続ける場合の対処
エラーの原因が存在し続けている限り、基本的にガスコンロは使えない状態が続きます。
改善しなければ、メーカーへの修理相談が必要です。
この場合、型式情報は必須ですが、エラーが出た時の使用状況や使用年数など、細かく情報を伝えておくと、現場での診断もスムーズに進みやすくなり、時間単位の技術料も抑えられる可能性が高まります。
エラーが出なくなった場合の対処
ただ、その後にエラーが出なくなって、火が通常通り使えるようになったは判断が難しいです。
「あのエラー表示は何だったのか?…」と思いますよね。
ここで考えられるのが、完全な故障ではなく、中途半端な故障状態です。
たとえば、内部の配線などが切れかかっている場合などは、接触不良でエラーが出たり出なかったりしている可能性も考えられます。
つまり、仮にエラーが消えた場合も、メーカーに相談しておくほうが安心できるでしょう。
使用年数が長いほど、経年劣化による寿命の前触れの可能性もあります。
プロに相談の上で様子見する場合は、次にエラーが再発した場合に、修理がいくらぐらいかかるのかなども確認しておくと、トラブル時に慌てなくて済みます。
修理が高額になりそうな場合は、交換も視野に入れて、新しいガスコンロなどもチェックし始めておくと、トラブル時に「ガスコンロが使えない」期間が短くて済みます。
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