Q:ガス給湯器(リモコン)のエラーコード 993とは?
A:暖房燃焼異常(機器停止)
給湯器のエラーコード「993」とは、給気・排気口や通路の詰まりや閉塞、暖房側の熱交換器の詰まりなどが起きている可能性があります。
エラーコード「993」の各メーカーの症状
- ノーリツ:暖房燃焼異常(機器停止)
- リンナイ:暖房機能停止
- パロマ:暖房ファン送風量低下(機器停止)
- パーパス:暖房自己診断燃焼異常
このエラーは全ての給湯器に発生するわけではなく、「暖房付タイプ」の給湯器に限られます。
- 暖房付給湯器(給湯+暖房)
- 暖房付ふろ給湯器(給湯+おいだき+暖房)
暖房とは、ガス温水床暖房や浴室暖房乾燥機などであり、暖房運転中や暖房の運転をしようとした場合にエラーが発生する可能性があります。
大阪ガスや東京ガスの場合は、各製造メーカーのエラー内容と基本的に同じです。
「993」が点滅表示した場合は、自分でできるセルフチェック内容は基本的になく、サービスマンによる点検が必要となります。
但し、給湯器の給気口や排気口が何かで塞がれていたりするとエラーの原因になる可能性もあるので、給湯器の外観チェックはしておくほうがよいでしょう。
埃や蜘蛛の巣、飛んできたダンボールやビニールなどの異物もないとは言い切れません。また、意図的に給湯器を囲ったりしていてもエラーの原因となる可能性があります。
エラーコード「993」は寿命の可能性もある
「993」と類似したエラー(給気・排気詰まりなど)には、「103」「903」などがあります。
これらのエラーの特徴として、使用年数によっては「寿命の前兆」が疑われ、特に「993」は症状が重いと考えられます。
機種や使用環境、使用状況によって一概には言えませんが、10年近く使用していると発生する可能性も高くなってきます。
逆に言えば、使用年数が浅い場合は発生する可能性は低いエラーなので、診断には「使用年数」が一つのポイントとなります。
寿命が考えにくい場合は、電装ユニットなどの異常が疑わしくなります。
また、他のエラーであればリモコンのエラーリセットなどでエラーが消える場合もありますが、「993」の場合はその可能性も低いです。
念のために外観チェックに加えて、リモコンの運転スイッチを一度「切」にして、再度「入」にしてエラーが消えるかどうかを確認してみてください。
エラーが消えないようであれば、他にできることはほとんどありません。
点検依頼の際には、給湯器のメーカーや型式、製造番号(使用年数)、エラーが出た時の状況、使用している暖房設備など、できるだけ細かく伝えておくほうが、スムーズな解決につながりやすくなります。
また、使用年数が10年近い場合は、給湯器の寿命の前兆である可能性もあるので、診断結果によっては機器交換が必要になるケースもあることを知っておいてください。