2020年6月8日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
給湯リモコンの機種によって外見は異なりますが、給湯器が燃焼すると「燃焼ランプ」や「炎マーク」が表示されるようになっています。
しかし、給湯や湯はり、おいだき、暖房などの運転をしても燃焼ランプや炎マークがつかない場合、故障かも?と思ってしまいがちです。
この記事では他にも「燃焼ランプが点いたり消えたりする」、「燃焼ランプが点滅する」「燃焼ランプが消えない」など、燃焼ランプが不調の場合の対処方法をご紹介いたします。
目次
給湯器(リモコン)の「燃焼ランプが点滅する」場合
ガス給湯器(リモコン)の様々なランプや表示は状況に応じて「点灯する場合」と「点滅する場合」があります。
しかし、ガス給湯器のリモコンで「燃焼ランプが点滅」「炎マーク点滅」という症状は異常の可能性が高いです。
メーカーや機種などにかかわらず、ほとんどの場合ガス給湯器では燃焼ランプは「点灯」が基本です。
燃焼ランプの「点滅」は故障や異常のサインと考えるべきでしょう。
もしも、燃焼ランプが点滅している場合は給湯器の異常や不調の可能性がありますので、メーカーに相談することをおすすめします。
給湯器(リモコン)の「燃焼ランプが点いたり消えたりする」場合
燃焼ランプ(炎マーク)は、給湯器が燃焼すると点灯します。
点滅ではなく、一時的に点いたり消えたりする状況は次のようなパターンが考えられます。
- お湯を出したり止めたりしている
- 湯はり、おいだき、保温中、暖房中などは、給湯器が「燃焼⇔停止」を繰り返すことがある
不安に思われる方も多いのですが、基本的には異常ではなく仕様通りの動作です。
但し、お湯が出ている間は基本的に燃焼しているので、そのタイミングで消えたりする場合は機器の異常が考えられます。
給湯器(リモコン)の「燃焼ランプがつかない」場合
給湯器の燃焼ランプで一番多いトラブルが「燃焼ランプ(炎マーク)がつかない」場合で、パターンは大きく2つあります。
- お湯が出ている(給湯器が燃焼している)のに、燃焼ランプがつかない
- お湯を出そうとしても燃焼ランプがつかない(給湯器が点火しない、水しか出ない)
1の場合は、明らかに異常ですので修理の相談が必要です。
一方、2の場合は根本的に「給湯器が点火しない」原因を特定していく必要があります。
給湯器が点火してお湯がでている状態であれば、燃焼ランプは点いているのが正常です。
根本的にお湯が出ない(給湯器が点火しない)場合は、燃焼ランプの問題よりも、根本的に「お湯が出ない原因」を特定していく必要があります。
給湯器(リモコン)の「燃焼ランプが消えない」場合
給湯器が燃焼していないときは、燃焼ランプが消えている状態が正常です。
もしも、給湯器の運転を一切行っていない状況でランプが点いている場合は、給湯器本体の前に行き、燃焼しているかどうかを確認してみてください。
給湯器が停止している状況で「燃焼ランプがついたまま」であれば、リモコンや給湯器本体の電装基板などの異常が考えらえます。
給湯器は凍結予防運転などで勝手に動く場合もあり、機種によって仕様は異なりますが、一時的に燃焼させる場合もあります。
その場合、運転が停止するまで燃焼ランプ(炎マーク)は点灯します。
使用年数が長い場合は要注意
仕様通りの正常な動きであればいいのですが、経年劣化などで部品や配線関係に異常が生じてくると、思わぬ症状や故障が発生することもあります。
特に、給湯器の寿命は10年と言われており、10年以上使用している給湯器は、ある日急に故障してしまう可能性もあります。
さらに、使用年数が10年以上の場合は、故障するとリモコンや修理部品が供給停止になっている可能性もあるので、壊れる前に点検や交換の検討をおすすめします。
故障してから修理・交換の対応が完了するまではお湯が使えない生活を送ることになりますので、給湯器の経年劣化が考えられる場合は、事前に交換も検討するようにしましょう。
以上、給湯器の燃焼ランプが不調の場合の対処方法をご紹介いたしました。
文:ガス専科編集部 記事監修:竹節 倫敦(液化石油ガス設備士)
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