2020年6月11日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
「取扱説明書」と聞くと、見るのが面倒、分厚い、文字だらけ、と億劫な印象をお持ちの方が多いと思います。
ガス給湯器にも説明書はありますし、給湯リモコンが設置されていれば、リモコンの説明書もありますが、読まれたことのある方は少ないのではないでしょうか。
説明書には機器の使用方法だけでなく、注意事項やアドバイス、保証についてなど、非常に多くの重要事項が書かれています。
この記事では、給湯器やリモコンの説明書についての豆知識をご紹介いたします。
説明書が必要になる状況
給湯器やリモコンなどを自分で購入したり交換したりした場合は、業者から説明書や保証書を直接受け取ることが多いので、見たことがある人も多いと思います。
しかし、新築(設備込み)で家を購入されたり、マンションを購入されたり、賃貸で入居したりすると、設備機器はガス器具だけでなく、エアコン、換気扇、水道など様々な説明書が存在し、一つにまとめられて分厚いファイルとして準備されていることが多いです。
そして、説明書が多すぎてみるのを諦めるケース、見ることなく保管されて眠ってしまうケースなど、読まれないまま存在が消えてしまうこともあります。
しかし、下記のような場合には説明書が必要になってきます。
- 故障やエラーが発生して詳細が知りたい
- 修理の依頼先がわからない
- 保証書が必要になった
- 別売部品が必要になった
- 使い方に行き詰まり、内容を知りたい
など、ケースは様々ですが、説明書を探されるときは緊急性が高い状況ではないでしょうか。
説明書に書かれている主な内容
給湯器の説明書といっても、中身の大半はリモコンの機能や操作説明になります。
- 給湯器でできること
- 給湯器の仕組みや詳細説明
- 型式情報や詳細仕様・特徴
- 安全上の注意や守るべきこと
- リモコンの操作や設定(主な機能)
- 凍結予防の注意やアドバイス
- 日々の掃除・お手入れ・点検
- 故障・異常かな?と思った時のアドバイス
- 保証について
- 問い合わせや修理依頼先情報
これらの項目が全てではありませんが、基本的には使用する前に必ず読んでおく必要があります。
また、困ったときの内容も書かれているので、すぐ確認できる場所に保管されているのが理想です。
リモコン側の説明書に書かれている主な内容
リモコンの説明書が別冊である場合は、給湯器側のリモコン説明(主な内容)より、より詳細に機能や設定などが書かれています。
給湯器同様、安全上の注意事項や守るべきことなども書かれており、故障や異常かな?と思ったときの情報も細かく書かれています。
つまり、給湯器とリモコンは1セットではありますが、それぞれに説明書があり、どちらもチェック及び保管をしておく必要があります。(※機種によっては、給湯器とリモコンで1冊の場合もあります)
修理の無償保証
使用前に説明書を読むべき理由として、故障の際にお客さまに直結してくる「保証」が絡んできます。
例えばメーカー1年保証であれば、1年以内であれば故障しても「無償修理」をしてくれます。
機器が故障すると意外と高くつくので、家計を考える上でも重要なポイントです。
しかし、説明書には「禁止事項」「注意事項」などが多々書かれており、間違った使い方や禁止されている使い方などをして、故障した場合は、保証期間内であっても「有償修理」になってしまいます。
基本的に「知らなかった」「説明書を読んでいなかった」「説明書の存在を知らなかった」などは通用しませんので、知らない(読まない)と損することも多いのです。
特に、「えっ?こんなこともダメなの?」と思うようなことも書かれていたりするので、必ず確認することをおすすめします。
説明書は困ってから準備するのではなく、困ったときにすぐに確認できるようにスタンバイさせておきましょう。
以上、給湯器・リモコン取扱説明書の豆知識をご紹介いたしました。
万が一の故障に備えて、日ごろから非常時の対処方法を確認しておきましょう。
また、取扱説明書が見当たらない場合は、給湯器の型番を控えた上で、メーカーの公式ホームページを確認すると、データで説明書を確認することができるので、参考にしてみて下さい。
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