2020年6月17日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ビルトインガスコンロなどの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
毎日使うガスコンロも汚れや劣化が目立ってくると、気になってくるのが「ガスコンロの寿命」です。
できるだけ長く使いたいものですが、安全性の面からも経年劣化が進んだガスコンロを使用し続けることはおすすめできません。
この記事では、ガスコンロの寿命や交換時期、長く使うためのお手入れ方法についてご紹介いたします。
一般的なガスコンロの交換時期
ガスコンロの展示会(ガス展)や販売店に行くと、「ガスコンロ何年お使いですか?」「10年が交換の目安ですよ」という声をよく聞きます。
販売店や業者などの専門家でも、交換時期の目安を「10年以内」と考える人もいれば「7~10年程度」と考える人もいます。
現在使用しているコンロの実物を見ないで回答する場合は、「10年以内」「7~10年程度」が一般的なガスコンロの寿命となります。
もちろん、サービスマンがお伺いして、使用状況確認や点火試験などを行い、その上で問題が見られなければ、使用10年以上でも、「キレイに使われているので、まだ使ってもらって大丈夫ですよ」と答える場合もあります。
逆に使用6~7年でも、全くお手入れされておらず、使用頻度も高く、バーナーなどもボロボロの場合は、「もう買い替えたほうがいいですよ」と答える場合もあります。
そのため、ガスコンロの寿命は一般的には10年ですが、使用状況によって変わってくる、ということになります。
修理部品の供給・保有期間
ガスコンロが故障すると、多くの場合は、部品交換が必要になります。
部品があれば修理することは可能ですが、部品が製造打切りになり、メーカー在庫もなくなれば、物理的に修理は不可能となり、選択肢は買い替えしかありません。
補修用性能部品とは
ガスコンロでもガス給湯器でも「補修用性能部品の保有期間」というものが決められています。
補修用性能部品とは、製品の性能を維持するための部品のことであり、
- ガス給湯器:製造打切後10年
- ガスコンロ:製造打切後5年(6年などの場合もある)
おおよそ上記の年数が目安となります。
大抵の製品の部品は、5年でなくなることはほとんどありませんが、購入してすぐ売り止めになれば、5~6年で修理不能となるケースも考えられるということです。
ガスコンロの場合、他の機種と部品を共通化していることが多いため、故障した部品によっては、上記の年数を超えていても修理可能な場合もあります。
ただ、補修用部品の保有期間の短さを見てわかるように、メーカー側は少なくとも15年や20年という長期使用は推奨していないと考えることができます。
定期的なメンテナンスは必須
ガスコンロも日々の「お掃除」や「メンテナンス」を怠ると、寿命は短くなる可能性があり、お手入れが行き届いていると、寿命が長くなる可能性が高くなります。
ガスコンロの場合、最も多いのが「部分故障」です。
- ガスコンロバーナーは絶好調なのにグリルが壊れた
- 強火(片方)だけ、火がつかなくなった
集中して使用している部分ほど、劣化も早く、かなり早い段階で寿命がくるケースもあります。
使用頻度が他のご家庭よりも多い場合は、当然、寿命も早くなります。
特に「コンロバーナ」と「グリル」のお手入れは、寿命に大きく関わってくる箇所でもあるので、お手入れは定期的(できれば都度)行いましょう。
油汚れなどを放置するとバーナー詰まりの原因にもなるので、少しでも長く使用するために、日ごろからコンロのお手入れを心がけるようにしましょう。
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