2020年6月22日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス機器の設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
ポイント
- リンナイ食洗機には様々なエラーコードが設定されており、症状(エラー番号)で対処が異なる
- エラーコード別にエラーリセット方法と注意点をまとめた
リンナイの食洗機(食器洗い乾燥機)には複数のエラーコードが設定されております。
そして、エラーが発生すると機器は使用できなくなるので、「リセット方法が取扱説明書に書かれていない」「食洗機のエラーのリセット方法を知りたい」という声があります。
まず、根本的な回答ですが、食洗機でも給湯器でも基本的なエラーリセット方法は電源スイッチの「切」⇒「入」操作です。
この操作でエラーがリセットされない場合は、何らかのエラー原因が引き続き存在しているということです。
このエラー原因が残ったままの状態でいくらエラーリセットをしても、「運転した瞬間にエラーが再発」あるいは「エラーが消えずに出続ける」のがほとんどです。
目次
リンナイ食洗機のエラーリセット方法について
エラーコード「01」の場合
エラー内容:ドア開未確認異常
エラー原因:運転終了後にドアを開けずに再運転をした場合、ドアスイッチの故障
エラーコード「01」の場合は、故障ではなく使い方の問題も多く、ドアを一度開けてから再運転すればエラーが改善される可能性があります。
(※改善されない場合はドアスイッチの故障などが疑われます。)
「01」の場合、エラーリセット方法はドアの開閉+電源スイッチの「切」⇒「入」操作といえるでしょう。
エラーコード「03」の場合
エラー内容:一般洗剤使用異常、食器の誤セット
エラー原因:台所用の一般洗剤を使用した、食器の中に水がたまっているなど
エラーコード「03」の場合は、使い方の問題によるエラー表示のケースが多く、使用方法の見直しで改善する可能性があります。
「03」の場合、エラーリセット方法は使用方法の見直し+電源スイッチの「切」⇒「入」操作といえるでしょう。
エラーコード「26」の場合
エラー内容:水位異常
エラー原因:水位スイッチ不良、運転中に停電、本体内に水や泡がたまっている(洗剤の誤使用など)
エラーコード「26」の場合、故障でなければエラーリセットや再操作で解決する場合があります。
例えば、洗剤の誤使用で泡などがたまってしまっている場合は、原因を取り除き、電源スイッチの「切」→「入」操作でエラーがリセットされます。(※故障や異常がない場合)
「26」の場合、エラーリセット方法は電源スイッチの「切」⇒「入」操作といえるでしょう。
エラーコード「30」の場合
エラー内容:蓋スイッチ異常
エラー原因:スイッチ異常、水槽蓋が完全に閉まっていない
エラーコード「30」の場合、部品故障のケースもありますが、制限サイズよりも大きな食器や背の高いコップなどを入れているためにエラーが出ている可能性もあります。
「30」の場合、エラーリセット方法は食器サイズの見直し(入れ方)+電源スイッチの「切」⇒「入」操作といえるでしょう。
エラーコード「56」の場合
エラー内容:給水関係の異常
エラー原因:運転中に停電、止水栓の開き不足、本体内に水が溜まっている、凍結、断水、水漏れ(※)
エラーコード「56」の場合、様々な原因が考えられますが、水漏れ以外の場合は原因が解消されれば復帰する可能性があります。
「56」の場合、エラーリセット方法は原因解消+再操作といえるでしょう。
※「56」表示で「水が給水され続ける」事象の場合は「水漏れ」の可能性もあるので、水道の元栓や止水栓を閉めて、すぐにメーカーに連絡をしてください。
各事象の原因解消方法や水漏れ時の注意点については、お使いの機種の取扱説明書の内容に従ってください。
エラーコード「60、63」の場合
エラー内容:排水異常(エラー60)、洗浄ポンプ異常(エラー63)
エラー原因:排水ポンプ不良や配水管詰まり(エラー60)、洗浄ポンプ異常(エラー63)、残菜フィルター詰まり(エラー60、63)
エラーコード「60、63」の場合、ポンプ故障のケースもありますが、フィルター掃除で改善する場合もあります。
「60、63」の場合、エラーリセット方法はフィルター掃除+再操作といえるでしょう。
エラーコード「16、20、24、31、43、50、70」の場合
リンナイの食洗機には様々なエラーコードがありますが、「16、20、24、31、43、50、70」などの表示が出た場合は、基本的に点検が必要となります。
電源スイッチの「切」⇒「入」リセットしての再運転で解決しなければ、他にリセット方法はありません。
ブレーカーを落としたり、電源プラグの抜き差しによるリセット操作は、基本的に推奨されている方法ではありませんし、特にも水漏れ時は被害拡大の可能性があるのでご注意ください。
リンナイ食洗機の「水漏れ」エラーリセットについて
水漏れエラー「17・18・56」は基本的には点検(対処)が必要
- 継続した水漏れ(水通路の接続部、部品損傷や劣化部分)が発生している
- 一時的な水漏れでセンサーが感知した
- 電装基板や配線に異常が生じてエラーが出ている
- センサーの誤作動した
水漏れエラーといっても、原因や状況は様々です。
そして、水漏れエラーの原因が「部品故障」の場合は修理をしなければエラーは消えませんし、実際に水漏れしていれば対処しない限りエラーは消えません。
つまり、取扱説明書などにも「水漏れエラーリセット方法」は載っていなくて当然で、あえて言うならば「リセット方法=原因の除去(対処)」ということになります。
水漏れエラーの補足とアドバイス
水漏れエラーが発生しても、必ずしも水が漏れ続けているケースばかりではなく、一時的な水の感知で自然と解消される事例もあります。
それは、「洗剤の誤使用」や「制限サイズオーバーの食器」などが原因でセンサー部に水が回り込んでしまったケースなどです。
誤使用により、上部の隙間から泡漏れや水漏れが発生する可能性があります。
事象としては一時的な水漏れでセンサーが感知していたケースなどになりますが、実際に1~2日放置しておいたり、水漏れセンサーの場所を特定して拭いたり乾かしたりしてエラーがリセットされた事例などもネット上で紹介されています。
ですが、今起こっている水漏れエラーが、ネットの情報(使用型式・原因・事象・対策・漏れの場所や量…)と決して同じとは言い切れません!
実際に水漏れしていた場合は、少しでも対応が早いほうがリスクや被害が軽減できるので、安易にネット情報の参考や自己判断はおすすめしません。
水漏れエラーが出た場合は、まずはリンナイに電話相談をしましょう。電話相談をしても修理代は取られません。
修理代を払わずに何とか自分で対処をしたい場合、まずは電話で状況を伝えて、プロに電話でアドバイスをもらいながら応急確認や対処を行うほうが賢明です。
機種によって診断ポイントも異なってきますし、誤った判断で放置(様子見)するのはリスクを伴います。
目に見えない場所で水漏れしている可能性もないとは言い切れませんので!
修理代を抑えることも大事ですが、誤った判断で放置(様子見)をして、被害が拡大した事例も見てきているので、「食洗機の水漏れ」は、最悪の事態を想定して正確な応急確認と相談を行うことが最も大切だと考えます。
コメントを残す