ガス給湯器を検討する際、「給湯器の本体価格」についつい目を奪われがちですが、今はリモコンで選ぶ時代に突入しています。
特にリンナイやノーリツのリモコンには「IOT技術」が導入されることで、スマートフォンでできる機能も増えてきています。
共働きや高齢化が進む現代に適した機能も多く、給湯器の見方が変わってくるかもしれません。
目次
ガス給湯器・リモコンのIOT・遠隔技術おすすめ5選
各メーカーや対応機種によってできることは違ってきますが、今回はおすすめの5つの機能を紹介します。
(1)スマホで見れる「お風呂の見まもり」機能
スマホの専用アプリを導入して連携することで、家族が浴槽につかっている時間をスマホの画面でチェックできます。
「いつもは5分しか浴槽につからないのに、今日は15分も…倒れていないかしら?」
入浴時間をあらかじめ設定しておけば、アラームを鳴らすこともでき、リビングやダイニングにいながら、異変を察知できる「安心機能」です。
「浴室リモコンの人感センサー」で浴室の入退室を感知し、入浴しているかどうかは「給湯器の水位センサー」が感知する仕組みです。
以下は、「厚生労働省の人口動態統計による家庭の浴槽での溺死者数」を消費者庁がまとめたグラフになります。
人口動態統計を分析したところ、家庭の浴槽での溺死者数は 11 年間で約7割増加し、平成 27 年に 4,804 人となっています。
出典:消費者庁ウェブサイト
高齢化が進む今、家庭での浴槽での溺死者数は、 2015 年に4,804 人で、2004 年の 2,870 人に比べて7割も増加しています。
高齢化はますます加速していくので、決して他人事ではなく、「給湯器の見まもり機能」は、一つの安心コンテンツになると考えます。
(2)スマホで見れる「遠方家族の見まもり」機能
自宅内での見まもりも非常に大事ですが、家族の方と同居していないケースも非常に多いです。
そんな場合は「遠方のみまもり機能」が安心です。
遠方で離れて暮らす家族のもとに対応した給湯器・リモコンを設置して、無線LANルーター(見守られる側)とスマホ(見守る側)を連携しておけば、お湯や浴室暖房の使用状況が細かくチェックできます。
毎日電話やメールをするのは、あまり現実的でないケースが多いですが、「見まもり機能」を使えば、連絡せずに使っていない時間や日が明らかにでき、異変を察知しやすくなります。
(3)ECHONET Lite規格の認証を取得し、HEMS に対応
HEMSといえば「家電製品」を中心とした住宅設備のイメージが強いですが、ガス給湯器(リモコン)でも対応したものがラインナップされてきています。
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略で、家庭で使うエネルギーの管理を可能とするシステムです。
家電や電気設備とつながるシステムでしたが、ここにガス機器も加わり、パソコンやスマホで「見える化」が可能となります。
また、様々な遠隔操作・自動制御において、今後ガス機器でもますます期待できる分野です。
(4)外出先でも「床暖房や湯はり」の操作が可能に
スマホのアプリと連携することで、「床暖房」「ふろ自動湯はり」の遠隔操作ができる機種が増えてきています。
冬場などは、自宅に帰ると部屋も寒く、「床暖房スイッチをON」にしても暖まるまで時間がかかります。
また、お風呂に入ろうと思っても、「ふろ自動スイッチをON」にしても、湯はり完了まで時間がかかります。
共働き世帯も増え、忙しい現代人にとって、ただ待っている時間はすごく無駄に感じます。
そこで、外出先から帰宅時間を逆算して、スマホで遠隔操作をすることで、帰宅と同時に「お部屋もポカポカ」「お風呂も沸いている」という快適便利機能です。
(5)給湯器の故障時に助かるサポート機能
給湯器に見慣れないエラーコードが発生すると、ネットで原因や対処法を調べたりと、不安になり焦ってしまいます。
しかし、アプリで連携しておけば、スマホにサポート内容が表示されたり、迅速な修理の連絡も可能となります。
ガス給湯器とIOTのまとめ
これらの機能は、対応メーカー・対応機種を設置して使用が可能となりますが、ただお湯を出すだけの給湯器が、今は様々な便利機能・安心機能の実現が可能となっています。
是非、次の給湯器の買い替え時には、値段ばかりみるのではなく、最新の機能なども見ながら選んでいただければと思います。
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