浴室暖房乾燥機の暖房でヒートショック予防!寒いお風呂と洗面所対策

お風呂,浴室暖房乾燥機

冬のお風呂と洗面所(脱衣場)はとても寒いです。

最近でこそ、住宅やマンションは高気密・高断熱住宅が多いですが、在来工法(タイル)のお風呂など寒いご家庭はまだまだ多いです。

高齢化が進む今、ヒートショックは社会問題でもあり、お風呂の暖房についても検討される方が増えてきています。

今回は、暖房の必要性、浴室暖房乾燥機の気になるコストやフル活用方法を紹介します。

寒いお風呂と浴室暖房乾燥機の必要性を考えてみる

(1)交通事故の約4倍!「ヒートショックと浴室内事故の現実」

浴室、お風呂

消費者庁は、2017年1月に「家庭の浴槽での溺死者数」は2015年に4,804人と発表しました。

さらに厚生労働省の調査によると、「入浴中の急死者数」は過去に約 19,000 人(溺死以外の死因も含む)とされており、交通事故の約4倍にもなっています。

事故原因としては、急激な温度差によって血圧が変動して、体に大きく負担がかかる「ヒートショック」にあると言われており、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。

特に高齢者、高血圧、太り気味の方などは要注意です。

(2)日本のお風呂はまだまだ寒いという現実

私の実家もそうですが、冬はブルブル震えながらお風呂に入っていたのを覚えています。

在来(タイル張り)の浴室で暖房なしは、10代20代でもキツかったです。

女性で冷え性の方などは、真冬ではなく、秋の中間期になると浴室暖房を入れ始める人もいるようです。

(3)浴室暖房乾燥機の「暖房ランニングコスト」は意外と安い?

浴室暖房

浴室暖房乾燥機は、設置されていても「ランニングコストが高そうだから使っていない」という声もよく聞きます。

たしかに電気式で「浴室乾燥」をメインで使うと何時間も運転するので光熱費を考えると敬遠されがちです。

ですが、暖房は何時間も運転するわけではなく、入浴前~入浴中にかけて30分だけでもいいので、するとしないでは大違いです。

特に一番風呂がヒートショックのリスクが高いので、設備があるなら使ってほしいです。

 

■ガス式の浴室暖房のランニングコストは?

東京ガスさんにヒアリングすると、暖房時間30分でランニングコスト約30円だそうです。(暖房能力4.1kWの大能力タイプ)

 

■電気式の浴室暖房のランニングコストは?

パナソニックさんにヒアリングすると、こちらも暖房時間30分でランニングコスト約30円だそうです。(200Vのヒーター容量大タイプ)

 

浴室暖房ガス式電気式
コスト/日約30円約30円
コスト/月約900円約900円

ガス式でも電気式でも、1ヶ月で約1,000円以下のコストでヒートショックのリスクを低減できるなら、使わない選択肢はないと思います。健康と命が一番大事だからです。

浴室暖房乾燥機がなくて、新規で設置するには?

これはご家庭の状況によって大きく変わります。

ガス式の場合、浴室暖房機のお湯を作れる給湯暖房機が既に設置されていれば、浴室暖房乾燥機の設置工事で対応できます。

ない場合は「給湯暖房機への交換」、あるいは「暖房のお湯だけを作る暖房専用機」の後付けが別途必要となります。

ここ数年は、少しずつヒートショックを意識される方も増え始め、給湯器の交換のタイミングやリフォームで、「給湯暖房機+浴室暖房乾燥機」のセット導入をする比率が増えてきています。

また、電気式の場合は、ヒーターで温風を出すので給湯器は気にする必要がありません。

ガス式でも電気式でも、リフォームなら天井埋め込み型のタイプがおすすめですし、後付けなら壁掛け設置タイプもラインナップされています。

特に今年初めの大寒波に耐え切れず、導入を決められた方もいることでしょう。

(4)浴室暖房乾燥機がないご家庭でできる対策

ヒートショックと血圧変動

ヒートショックの一番の原因は、「リビング(暖)」⇒「脱衣場・お風呂場(寒)」⇒「浴槽のお湯(熱)」の体が受ける温度差です。

・洗面所(脱衣場):ヒーターなどを持ち込む。

・浴室:浴槽に湯はりするときに蓋を開けておく。予めシャワー(お湯)を出して、浴室内の温度を少しでも上げておく。

・浴室内を20℃程度にしておくのが理想的。

・浴槽の湯温(入浴):40℃以下(※湯温が熱すぎると血圧が上がりやすい)

浴室暖房乾燥機がなくてもできるケアはいくつもあります。

(5)浴室暖房乾燥機の上手な暖房の使い方

浴室暖房機

全ての空間の温度差をできるだけなくす理想形は、「お風呂の浴室暖房機」と「洗面所の脱衣室暖房機」をそれぞれ設置することです。

ですが、「脱衣室暖房機まではちょっと…」という方は多いです。

私の家も浴室暖房だけなので、冬場は浴室の扉を開けて脱衣場にも温風がくるようにしています。

2部屋を暖める分、どうしても時間はかかってしまいますが、冬場の朝などにも意外と使える方法です。

もちろん、脱衣場にヒーターなどを持ち込んでもOKです。

 

お風呂は1人の密室空間です。

もしもお風呂で倒れて意識を失ってしまったら、お一人で住まわれている方のリスクはもちろん、ご家族がいても気づいた時には手遅れという可能性も否定できません。

まずはヒートショックを認識して意識することが、事故を減らす第一歩だと思います。その延長線上に暖房設備などの検討が出てくると考えます。

今年の冬からはできることから寒さの予防対策をして、快適なバスタイムを過ごしましょう。