お風呂掃除が超簡単に!浴室乾燥機の「浴室乾燥+3分ケア」でカビ予防

お風呂の浴室暖房乾燥機

ガスでも電気でも浴室乾燥機の「乾燥」や「換気」の機能を上手に使えば、お風呂掃除が簡単ラクラクになります。

カビ、ピンク汚れ(ピンクぬめり)が出てくると、お掃除するのも大変ですし、なによりリラックスしてバスタイムを過ごせません。

今回は、私が約10年間実践し続けている浴室の「換気・乾燥」と「3分でできる小さなケア」をご紹介します。

執筆:千田 哲耶(せんだ てつや)
リンナイ株式会社で「浴室暖房乾燥機の企画・開発・営業」の経験も経て、ガス機器スペシャリストとしてガス機器の研究やメディア発信を行うために独立

(1)困ってしまうお風呂のカビや汚れ 2つ

1.お風呂の「黒カビ」はなぜ生える?

お風呂のカビ対策されていますか?

お風呂に限らず、住まいのカビが成長するには次の必要なものがあります。

  1. 栄養分
  2. 温度
  3. 湿度(水分)
  4. 酸素
  5. 時間

この5つについて考えてみると、

  • 温度や酸素は対策するのは不可能
  • 栄養分はゼロにはできないが、減らすことは可能
  • 湿度(水分)と時間は、「乾燥」や「換気」がポイントになってくる

 

黒カビは、石けんや体の垢や皮脂などを栄養分とし、そこに湿気(水分)が加わると、絶好の生息地になります。

そして、お風呂は住まいの中でも一番その条件になりやすく、時間が経てば成長して根をはり、胞子をばらまき始めます。

そして、タイルの目地やパッキン、床、壁、天井などと広がっていくのです。

2.「ピンクぬめり」は黒カビよりも発生が早い

カビと聞くと「ピンク色の汚れ」も大きな悩みの一つです。これはカビではなく、ピンク色の「菌」と認識してください。

「菌」、つまり除菌をしなければいけないということです。

石けんでゴシゴシこすると、見た目はお掃除できているように感じますが、実は菌は残っていています。

お掃除としては、エタノールなどで除菌をしてあげることがポイントです。

この「ピンクぬめり」は、カビよりも発生スピードが早いので、発生をゼロにするのは至難の業です。

「石けん」が主な栄養源となるので、まずはよく洗い流すことが求められます。

(2)「乾燥・換気・何もしない」、カビはどう変化する?

黒カビ、ピンクぬめりの予防方法は基本的に同じです。

「予防=いかに発生を抑えるか」がポイントですが、多くのご家庭では当然「カビの意識」や「カビ予防対策」はされていると思います。

では、気を付けているはずなのに、なぜカビは生えてしまうのでしょうか?

 

インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「浴室掃除と防カビ」に関するアンケート調査が行われており、モニター5,506人の回答が分析されています。

その調査結果で、興味深い回答結果がいくつかありました。

「浴室掃除と防カビ」に関するアンケート

● 浴室掃除「ほとんど毎日」 女性の約4割
● 使用洗剤銘柄TOP3 「おふろのルック」「カビキラー」「バスマジックリン」
● カビが生える場所イメージ、男女に違い!女性は「ゴムパッキン」
● 浴室のカビ「一年中ずっと」気になる・・・54.4%
● 2人に1人が「カビ予防対策をしている」
● カビ予防対策といえば・・・「換気」87.8%

出典:インターワイヤード株式会社

特に「カビ予防対策といえば…「換気」87.8%」がとても気になります。

私が浴室暖房乾燥機の教育をしていた時の話ですが、「カビ対策といえば?」との質問に対し、「換気」と答える人が半数以上でした。

メーカーの社員でも「換気」の回答なので、ユーザーさんが「換気」と思っているのも理解できます。

 

では「換気」は間違いなのでしょうか?

換気は実におしい回答なのですが、一番理想的なカビ予防対策は、「浴室乾燥」なのです。

カビ予防はある意味時間との闘いです。

速乾性のある浴室乾燥であれば、カビのリスクが出る前に予防できますが、換気は「時間がかかりすぎる」「乾きが不十分」と、カビ発生のリスクは低減できるものの、対策としては不十分なのが現実です。

浴室のカビの様子

出典:東京ガス

上記は東京ガスの都市生活研究所のデータですが、「何もしない」のは最悪です。カビを自ら育てているといっても過言ではありません。

換気はある程度抑制できていますが、カビは少しずつ成長して勢力を広げてきます。

そして、浴室乾燥は換気よりも効果があります。これは東京ガスだけでなく、他の大手ガス会社の研究所でもデータが出されています。

 

では、この理想的な「浴室乾燥」がなぜされていないのか?…答えは3つあります。

  1. 「カビ予防対策=換気」だと誰もが思い込んでいるから
  2. 「乾燥」という機能の存在や目的を知らないから
  3. 乾燥は知っているが、「ガス代や電気代が高い」と感じているから

では、ここからは「換気」と「乾燥」の時間やコストの実態などもみていきましょう。

(3)ガス式と電気式の「浴室乾燥」を比較

1.乾燥時間 | カビ予防には速乾性がポイント

まずは、同じパナソニック製で、ガス式と電気式の「乾燥時間」の比較をしていきたいと思います。

■ガス式:パナソニック(東京ガス)型式:ABD-4113ACSKJ3M

■電気式:パナソニック 型式:FY-22UG7E(200V仕様)

ガス式電気式
浴室乾燥時間約1時間30分約6時間(仮)

※電気式の乾燥の定義:取扱説明書記載の目安の4~8時間の「中間の6時間」
※ガス式の定義:取扱説明書記載の目安の1時間20分~1時間40分の「中間の1時間30分」

 

電気式の場合は、浴室サイズや環境条件に大きく左右されるので、詳細な時間は定義されていません。

一方、ガス式は軽く水分を拭き取っておけば、約1時間30分前後で乾燥が可能となります。

私はガスの同型式を使っていますが、水分を拭き取らずビショビショのまま乾燥をスタートさせていますが、2時間運転で隅々までカラカラに乾いています。

参考までに換気であれば一晩中回しておいてもいいぐらいですが、最低でも2~3時間はまわしておくのがおすすめです。

2.ランニングコスト | 「乾燥」と「換気」でチェック

次に同等機種で、「乾燥のコスト」と「換気のコスト」を見ていきましょう。

浴室乾燥の場合

■ガス式:暖房能力:4.1kW、自動乾燥消費電力:62.5W

■電気式:乾燥消費電力2100W

浴室乾燥ガス式電気式
コスト/日約74円約230円
コスト/年約26,750円約83,950円

※電気式の乾燥の定義:取扱説明書記載の目安の4~8時間の「中間の6時間(最初の2時間は換気)」で計算
※ガス式の定義:取扱説明書記載の目安の1時間20分~1時間40分の「中間の1時間30分」で計算

 

ガス式はガス代が高いと言われますが、毎日使っても平気なレベルではないでしょうか?

一方、電気式で「浴室乾燥」は、カビ対策といえど、毎日使うにはハードルの高いコストといえそうです。

 

浴室換気の場合

■ガス式:換気(強)の消費電力14W

■電気式:換気(強)の消費電力34.5W

浴室換気ガス式電気式(200V)
コスト/日約3円約8円
コスト/年約1,100円約2,920円

※換気の定義:換気(強)運転で、1日8時間運転した場合

※電気料金:27円kWh(新電力料金目安単価)で計算

 

電気式で24時間フル回転で1年間使い続けても、1万円以下のランニングコストになります。

カビや掃除のことを考えると、最低でも「換気」はしないと損だと考えます。

3.梅雨だけじゃない!年中「乾燥や換気」は意識して

実は、カビは1年中気になるという人が非常に多いです。

当然梅雨などの時期が発生しやすいのですが、お風呂は1年中、温度も湿度も上がりやすく、水分や栄養分も豊富です。

つまり、年中カビに悩むのは仕方のないことなのです。

ですが、1年365日、「乾燥や換気を実践する」ことが、掃除を超ラクにする秘訣の一つです。

換気はコストも安いので使ってほしいです。できれば乾燥の方が効果は期待できるのでおすすめですが、コストを見ると電気式とガス式で考え方は変わりそうです。

(4)10年間実践中!「3分ケア」でお掃除の手間が激減!

乾燥と換気に加え、もう一つ大事なポイントがあります。

それは、カビの栄養分(石けん・垢)、水分などをできるだけ残さないことにあります。

1.カビが生えやすい危険ゾーンをチェック

石けん・垢などが残りやすく、カビ、ピンクぬめり、水垢のこびりつきなどが発生しやすい場所をピックアップしました。
浴室のカビが生えやすい場所
お風呂の小物のカビ
お風呂,カビ発生ポイント

  1. 浴槽エプロン上側の隙間
  2. 床のコーナー
  3. 出っ張り部分の下側(裏側)
  4. 水栓の下側
  5. 鏡の下側
  6. ポールの裏側
  7. 浴槽のコーナー
  8. 椅子や洗面器の密着部分
  9. 小物の底面
  10. 入口のパッキン部分
  11. 扉の段差部分
  12. 床のゴムの部分
  13. 排水溝の裏側
  14. 浴槽エプロンと床の隙間

 

浴槽のエプロンの周辺は石けんが残りやすく、「ピンクぬめり」は毎日洗い流していても発生する可能性が高いです。

また、コーナーやパッキン部分は「ピンクぬめり」や「黒カビ」が発生しやすいポイントでもあります。

 

2.カビ防止の実践

今から紹介するのは、あくまで私が実践して効果を感じている内容です。

  1. 天井以外の壁(4側面)をお湯で流す
  2. コーナー部分、エプロンの隙間、床、目地、出っ張り部分(裏側)は重点的に流す
  3. 小物の裏側もお湯で流す
  4. 仕上げに全体を冷たい水で流す。
  5. 体を拭く前に「換気スイッチ」を押す
  6. 未使用の布巾・タオルで浴室の水分を拭き取る(私は面倒なので未実施)
  7. 10分ほど換気をしたら、浴室乾燥2時間に切り替える

 

1~5番まで実践して、約3分ほどです。流すのが水だけなら1~2分でできます。これをするかしないかで、結果は目に見えています。

 

■洗い流す時のポイント

  • 最初にお湯を使うのは石けんが溶けて流れやすいようにするため
  • 石けんや垢が残りにくいように、上から下へ、端から中央(排水溝)へ向かって洗い流す
  • エプロンの隙間、コーナー全体、出っ張りの裏面部分などは重点的に流す
  • 出っ張りの裏面は、下から上に向かってお湯・水をかける(⇒人間の脇の下に石けんをつけて、上からシャワーをかけても、なかなか流れ落ちないのと同じイメージ)

 

3.接着面を減らす工夫もお掃除軽減のコツ

シャンプーなどはラックを使って、底面が浮くように工夫してみてください。

また、乾燥や換気時は、椅子や洗面器なども床への接着面を減らす置き方をすることで、イヤなぬめりが解消されます。

まとめ

私の浴室は窓もありませんが、稀に掃除をするレベルで、黒カビの発生やピンクぬめりも最小限に抑えられています。

おすすめは「ガスの浴室乾燥」、コストが気になるなら「換気をできるだけ長く」がポイントです。

そして石けんや垢を洗い流して残さないことを意識すれば、お風呂掃除の悩みは解消されると思います。