2020年4月6日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ガス給湯器などの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
キッチンや洗面、お風呂で使用するお湯を作ってくれるガス給湯器。
毎日使用しているご家庭も多いと思いますが、きちんと掃除(お手入れ)を行っている方は少ないと思います。
ところが、きちんと定期的なメンテナンスをしなければ、ある日突然給湯器が不調になったり、給湯器本体の寿命を縮めてしまうこともあります。
しかし「ガス給湯器の掃除」と聞いても、具体的な方法が分からない方も多いでしょう。
ここでは、ガス給湯器のお手入れ方法をご紹介いたします。
各項目を確認して、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
目次
ガス給湯器の主なお掃除について
ガス給湯器の外観や周辺のチェック後、問題がなければお手入れを始めましょう。
注意点として、給湯器の本体部分に関する掃除を行う場合は、「ガス栓を閉める」「電源プラグを抜く」「機器が冷めてから行う」、そして、「本体前板は絶対に外さない」ようにしてください。(下の配管カバーや据置台のフロントカバーは除く)
1.給湯器の本体(外観)
給湯器本体の外装は、ぬれた布で汚れをおとした後、充分に水気をふき取ってください。汚れがひどい場合は、中性洗剤を利用して拭き取るようにしましょう。
2.リモコン
リモコン本体も、汚れがついた時は、湿った布で軽く拭き取ってください。(※故障の原因となるため、リモコンに水をかけてはいけません)
3.水抜き栓のフィルター(ストレーナ)
給湯器本体下の水抜き栓(フィルター部分)を掃除しなければ、湯量の低下などに繋がるおそれがあります。
最近、お湯の量が少なくなった、お湯が出なくなったと感じる場合は、チェックが必要です。
ノーリツ給湯器の場合
給湯機器の水抜き栓のお手入れ方法
水抜き栓のフィルターにゴミなどが詰まるとお湯の出が悪くなったりお湯にならない場合がありますので、以下の方法で掃除をしてください。
①水抜き栓から出る水(お湯)を受ける容器を準備する。
②機器の給水元栓を閉める。
③台所・洗面所などすべての給湯栓を開ける。
④水抜き栓を左に回して外す。(※1※2)
⑤水抜き栓を配管とつながっているバンドから外す。
⑥フィルター部分を歯ブラシなどで水洗いする。(※3)
⑦元どおりに水抜き栓を取り付ける。
⑧すべての給湯栓を閉める
⑨給水元栓を開け水抜き栓の周囲に水漏れがないことを確認する。※1 このとき水(お湯)出るので注意してください。
※2 水抜き栓が固くて回らない場合は、コインなどを水抜き栓の切り欠きに差し込んで、回してみてください。
※3 水抜き栓からフィルターが外れた場合は、水抜き栓とフィルターの間のパッキンをなくさないように注意してください。
4.循環アダプター(金具)
浴槽内の循環アダプター(金具)のフィルターを取り外し、定期的にブラシなど詰まりや汚れを除去することが大事です。
これを怠ると、詰まりによる循環不良やエラー、ポンプに負担をかけ、寿命を短くするリスクなども出てきます。
5.お風呂のおいだき配管
おいだき配管は、ポンプ循環で水を通水させているので、基本的には湯あかなどはたまりにくいですが、長く使用していたり、未使用期間が長かったりすると、汚れのこびりつき、雑菌なども増えてきます。
気になる場合は、市販のふろがま洗浄剤を使うことで、手の届かない場所のケアをしてみましょう。(ふろがま洗浄剤の説明書に従って、正しく洗浄してください)
以上、ガス給湯器のお手入れ方法をご紹介いたしました。
ガス給湯器は、日常のお手入れをすることで、故障などのリスクを軽減することができます。
定期的なメンテナンスを行い、機器のトラブルや経年劣化を防ぐようにしましょう。
文:ガス専科編集部 記事監修:竹節 倫敦(液化石油ガス設備士)
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