2020年6月17日|最新情報更新しました
- 竹節 倫敦(たけふし ともあつ)
- 専門資格:ビルトインガスコンロなどの設置施工に必要不可欠な液化石油ガス設備士(国家資格)に加え、高圧ガス販売主任者第二種、丙種ガス主任技術者の資格も保有している。
近年のガスコンロはデザイン性が高まるとともに、トッププレート(天板)のカラーバリエーションも豊富になってきました。
しかし、いざガスコンロを交換する局面になると、材質や色の種類の多さに悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、ガスコンロ交換の場合は、既存のキッチンとのコーディネートも大切です。
ここからは、ガスコンロで人気のある色や選び方のポイントについてご紹介します。
目次
ガスコンロのトッププレートの人気色は?
現在、ガスコンロ選びの主流となっているのが、ガラストップコンロです。
トッププレート(天板)が強化ガラスでできているので、熱に強く、サッと拭けば汚れが落ちる清掃性の高さが人気です。
また、ホーロー天板にガラスコーティングをしたトッププレートなども人気が高いです。
カラーバリエーションも豊富で、ゴールドやブラウン、ピンク、グリーンなど、選べるのも嬉しいポイントです。
その中でも人気がある色は、明るめのグレーやシルバーです。
- キッチンを明るく見せることができる
- 汚れも目立ちにくい
- 様々なキッチンにあわせやすい無難な色
グレーやシルバー系の色は、昔から定番の色でもあり、人気の高さは安定しています。
また、人造大理石・ステンレス、いずれのカウンタートップとも相性が良いのも選ばれる理由かもしれません。
続く人気色は、ホワイトとブラックでしょう。
ホワイトはキッチンを明るくしたい、清潔を保つためにあえて汚れが目立つ色にしたいという方が選ぶ傾向にあるようです。
ブラックは、汚れが目立ちにくいという理由もありますが、モノトーンやカフェ風インテリア、ブルックリンスタイルを好む方などから選ばれています。
キッチンのカラーコーディネートの考え方
ガスコンロの人気色が分かったところで、現在のキッチンを構成している色を確認してみましょう。
まず、一番面積が大きいのが天井や壁、床です。空間の約7割を占め、「ベースカラー」と呼ばれています。
続いて面積が大きいのがシステムキッチンや食器棚、冷蔵庫など空間の約2割を占める「アソートカラー」といわれるものです。システムキッチンの扉カラーでホワイトや木目がよく選ばれるのは、ベースカラーとのバランスが取りやすいからといえるでしょう。
最後に空間の5%程度を占め、インテリアにメリハリをつけてくれるのが「アクセントカラー」です。
これらのバランスを考慮しながら、キッチンのインテリアカラーを決めていきます。
既存キッチンに合わせたガスコンロの色の選び方
ガスコンロの色の選び方は、既存キッチン(アソートカラー)に合わせて調和させる方法と、ピンクやゴールドなど好きな色を選んでアクセントカラーとする方法があります。
キッチンカウンターとシンクの色に合わせる
最近はシンクのカラーバリエーションも増えてきました。
キッチンカウンター、シンクに加えて、コンロのトッププレートも同じ色を選ぶと、平面が同じ色で揃うのでスッキリとした印象に。
写真のように、カウンタートップの平面上がホワイト系の色で統一されていると、洗練されて見えます。
キッチンカウンターとシンクの色が異なる場合は、シンクとコンロの色を同色にしてリンクさせると、バランスの良いコーディネートになるでしょう。
レンジフードの色に合わせる
キッチンカウンターとのコーディネートは平面的に見た場合の選び方ですが、キッチンを立体的にとらえると、レンジフードの色と合わせるという考え方もできます。
レンジフードはブラック、シルバー、ステンレス、ホワイトが主流の色。ガスコンロの色と合わせやすいラインナップになっています。
シンクもカウンタートップもステンレス製というお宅では、レンジフードとのカラーコーディネートがおすすめです。
レンジフードの面材がキッチン扉と同色になっている場合もありますが、レンジフード本体はブラックやシルバーであることがほとんどです。レンジフードの本体色に合わせて、コンロの色を選ぶと良いでしょう。
コンロ用キャビネットの小引き出しの色は?
ガスコンロの色選びは、トッププレートだけでなく、フェイス(操作パネル)のカラーにも注目してください。
ガスコンロを設置するキャビネットには、コンロの脇に小さな引き出しが付いています。
ブラックやシルバー色であることが多く、フェイスカラーと異なる色を選んでしまうと、ちぐはぐな印象になることも。
小引き出しの色とガスコンロの前面フェイスカラーは、同色を選ぶのがおすすめです。
・システムキッチンの種類によっては、小引き出しが扉と同色の場合もあります。
アクセントカラーとしてトッププレートを選ぶ際の注意
ピンク、ブルー、グリーンなど彩り豊かなトッププレートに魅力を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。ただ、カラーコーディネートの面からは少し難易度が高くなります。
キッチン扉がホワイトやグレーなどのシンプルな色で、家電などの色も同色系で統一されている場合は、ガラストップコンロのカラーで彩ってみるのも楽しいかもしれません。
キッチンが木目調の場合の色選び
木目調のキッチンの中に、華やかな色が入ると違和感を覚えることも。ホワイトやブラックなどベーシックカラーがおすすめですが、意外と調和を取りやすいのがゴールドです。
ゴールドは設置すると、ブラウンのように見えるので、木目調のキッチンにも合わせやすいといえるでしょう。
ショールームではガスコンロが美しく見えるよう、照度が調整されています。
キラキラと光輝いて見えることもありますが、実際に設置するとイメージより落ち着いて見えることがほとんどです。
ただし、日光がよく差し込むキッチンの場合は、念のためホワイトなど反射で眩しさを感じる色は避けた方が良いでしょう。
ガスコンロと鍋のカラーコーディネート
ル・クルーゼ、ストウブ、バーミキュラなど機能性が高く、カラーも豊富な鍋を持っている方も多いでしょう。
鍋はガスコンロにのせて使いますから、その際のカラーコーディネートを意識して選ぶのも楽しいですね。
濃色が多いル・クルーゼやストウブには、ブラックやシルバーなどのベーシックカラーのガラストップ。
淡色が多いバーミキュラには、鍋とガラストップを同色にすることもできそうです。淡色の鍋には、ホワイト系のトッププレートも良く映えるでしょう。
色にこだわったインテリア重視のガスコンロ
最近では、ガステーブルやビルトインコンロでも「色」にこだわったシリーズも発売されています。
例えば、ガステーブルでは「白(ホワイト)」にこだわったキッチンインテリアに嬉しいリンナイの「HOWARO」があります。
また、ビルトインコンロでは、「天板」「前面パネル」「上部パーツ」までオーダーメイドで着せ替えができるリンナイの「ILO(イーロ)」があります。カタログでは決まった組み合わせしかなく、天板の色が気に入っても、前面パネルの色がおしいという声もありました。
特に「キッチンの色にこだわりがある方」や「色の優先順位が高い方」には、嬉しいシリーズだと思います。
ガスコンロの色の選び方 まとめ
既存のキッチンとガスコンロの色を上手にコーディネートには、現状のカラーバランスをよく確認することが大切です。
キッチンには色や物が氾濫しやすいので、「好きな色」というだけでカラーコンロを選んでしまうと失敗してしまうことも。
キッチンに立ったとき、少し遠くから眺めたとき、様々な角度からイメージをふくらませて選ぶと良いでしょう。
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