日本のガス器具メーカーには世界企業も!何社知ってる?【消費者向け】

日本のグローバル企業

国内のガス器具メーカーが何社あるかは、ガス業界に勤めていても全て即答できる人はかなり少ない。

リンナイ(RINNAI)、ノーリツ(NORITZ)、パロマ(Paloma)…お家でガス器具を使っている人なら、2~3社ぐらいは出てくるかもしれないが、30代、20代…と、世代が若くなるほど認知度は低い傾向にある。

一方で、ガス器具メーカーには世界各国に展開している企業もあり、この10年でかなりの変化が生じている。そこで、まずはガス器具の会社から知ってみよう。

国内のガス器具を扱う会社

まず、国内大手2社をあげるとすれば、

  • リンナイ
  • ノーリツ

他には、ハーマン パロマ パーパス パナソニック ハウステック 長府製作所 ガスターなど。

数だけみれば意外と多いという印象ではないだろうか。但し、この中にはガス器具がメインでない会社もいくつか含まれている。

パナソニック(旧 松下)は、以前はガスコンロやガスファンヒーターなども製造していたが、現在はパナソニックブランドではガス器具は製造しておらず、基本的にガス事業からは撤退している。

 

但し、大阪ガスなどのガス会社ブランド(OEM)で一部、ガスの浴室暖房乾燥機(ミストサウナ機能付き)を製造している。

 

メインは誰もが知っているように、家電などがメインの会社である。

ハウステック(旧 日立ハウステック)は、壁埋め込み型のガス給湯器を製造しており、ガス会社ブランド(OEM)でも販売されています。

 

公団住宅などで見かけることも多い。しかし、ガス器具というよりはキッチンや浴室などの住宅設備系が多く、ヤマダ電機の中でキッチンやお風呂などのショールームを見かけた方も多いのではないだろうか。

ガス器具が圧倒的にメインという意味では、

給湯分野なら

  • リンナイ(ガスター)
  • ノーリツ
  • パーパス

厨房分野では、

  • リンナイ
  • ハーマン(ノーリツ)
  • パロマ

という感じだろうか。

ガスターはもともと東京ガスの連結子会社だったが、2016年4月に東京ガスからリンナイに経営権が移管することで締結されており、今後は「ガスター=リンナイ」と考えてよいだろう。

また、ハーマンはもともと大阪ガスの連結子会社だったが、現在はノーリツグループとなっている。ハーマンブランドはまだまだ数多く残っているが、今後の新製品は基本的に「ノーリツブランド」で統一されていくであろう。

パロマはテーブルコンロを中心とした厨房分野、パーパスはガス給湯器の給湯分野が主力であり、リンナイやノーリツに比べると国内シェアは低いが、ユーザーにとっては視野を広げる選択肢の一つになるだろう。

個人的には、国内シェアのトップ2のリンナイとノーリツを抑えておけば、選択肢としては十分と考える。なにより上場企業でブランド力もあり、安心感が強いのがポイントだ。

No.1はリンナイ(RINNAI)

リンナイの規模について(2018年3月現在)

売上高(2018年3月期): 3,470億円

従業員:10,571名(連結)

グループ会社:46社 (国内15社、海外31社)

リンナイは、ガス器具業界において、国内No.1のメーカーであり、海外でも韓国、中国、台湾、インドネシア、アメリカ、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドなど、31のグループ会社がある世界企業である。

また、東京オリンピックの開催される2020年には「創業100周年」を迎える歴史ある企業でもある。

余談ではあるが、海外には日本とは違ったデザインやコンセプトのガス器具も多々あり、リンナイの本社ショールーム(名古屋)にいけば、一部展示などもしている。

但し、リンナイはショールームは持たない会社で、全国各地にHot.Lab(社員研修施設と併用)というショールーム的施設がいくつかあるが、一般開放はされておらず基本的に平日限定で予約が必須である。

リンナイの事業分野

給湯機器 厨房機器 空調機器 業務用機器 その他

リンナイは、「ガスコンロの会社」というイメージを持っている人が多いようだが、ガスの展示会やショールームなどでラインナップの多さに驚かれる人も多い。

  • キッチン:ビルトインコンロ、ガステーブルコンロ、ガスオーブン、レンジフード、ガス炊飯器、食器洗い乾燥機、ガス小型湯沸器など
  • お風呂・洗面:給湯器、ふろ給湯器、給湯暖房機、ハイブリッド給湯・暖房システム、浴室暖房乾燥機、ミストサウナ、浴室テレビ、美・白湯(マイクロバブル)、脱衣室暖房、ガス衣類乾燥機、給湯リモコン
  • リビング:ガスファンヒーター、ガス温水床暖房、FF暖房機、赤外線ストーブなど
  • その他:業務用焼物器、業務用レンジ、業務用炊飯器、赤外線バーナー、オプション部品など

リンナイも続いて紹介するのーりつも、ガスコンロや給湯器だけでも数えきれないぐらいのラインナップがあるので、知らなかった人は今後の選択肢が広がるのではないだろうか。

また、生活を便利で豊かにしてくれる商品も非常に多いので、是非注目してほしい。

No.2はノーリツ(NORITZ)

ノーリツの規模について(2017年12月時点)

売上高(2017年12月期):2,146億円

従業員数:8,815名(連結)

グループ会社 23社(国内10社、海外13社)

ノーリツも国内事業だけでなく、海外進出も進めている会社である。国内でもリンナイに次ぐ規模であり、幅広く事業展開をしている。

また、リンナイとは違い、一般開放型のショールームを持っているのが一つの特徴といえる。

ノーリツの事業分野

温水空調分野、厨房分野、住設システム分野

リンナイとは逆で「給湯・お湯まわり」のイメージが強い会社です。また、システムキッチンやシステムバスなども自社で手掛けているのも特徴である。

そして、「エコ・ファースト企業」として環境への意識や取り組みが強い会社でもある

ノーリツのガス器具の商品ラインナップについては、大きくはリンナイと同等と考えてよいだろう。

パロマやパーパスについて

リンナイやノーリツは、一部上場企業であるが、パロマやパーパスは非上場企業である。

パロマの概要・事業内容

ガス給湯器、ガスふろ給湯、ガス給湯暖房器、ガスビルトインコンロ、ガステーブルコンロ、ガス湯沸器、ガス炊飯器、ガス焼物器、工業用・商業用ガス機器、その他

パロマは主にホームセンターなどでガスコンロや湯沸かし器を見かけることが多い。

国内では、近年はガスコンロだけでなく、給湯器にも注力してきている印象だがシェアは決して高くない。

但し、海外に目を向けると、1988年にパロマはアメリカのリーム社をグループ化しており、実はかなり大きな会社である。

パーパスの概要・事業内容

ガス給湯器・ガス暖房機・フロ釜
電子制御機器、情報ソフトウェア、産業用ロボット、省力機械・環境機器(生ゴミ処理機)、ウォーターサーバー

ガス器具ではガス給湯器がメインであり、近年はCMにも力を入れ始めている印象である。お風呂の浴室暖房乾燥機(壁掛型)なども扱っており、「温守(ぬくもり)」という機種は、パロマと共同開発をしている。

ガス器具業界の印象が強い会社だが、実はその他事業も幅広く手掛けている会社である。

ガス器具やメーカーを選ぶ際に…

各企業及び商品には、様々な特徴がある。そして、何を重視するかは消費者それぞれの価値観によって変わってくるだろう。

  • ブランドネーム
  • 品質
  • 商品価格
  • 商品デザイン
  • 商品カラー
  • 使いやすさ
  • 機能
  • コンパクト
  • 商品コンセプト
  • アフターサービス
  • メーカー販売員の説明や熱意
  • カタログでの見栄え
  • etc…

ひとつのガス器具を選ぶにしても選択肢は一つではない。多くのメーカーや商品の情報を把握していくことで比較もしやすくなる。

また、便利で生活を快適にしてくれる商品も、存在を知らなければ使うことなく終わってしまうので、是非この機会に目を向けてほしい。

ガス器具メーカーの理念やコンセプトなどは様々だが、どの会社も「ガスのある暮らし」を提供することで、生活を豊かにしたいという想いは同じなのは間違いないだろう。

世の中の様々な情報に意識するものひとつであり、当サイトでもガスだけにとらわれず、住まいの様々なコンテンツを提供していく予定である。

是非、今後の生活の参考やプラスにしてもらえればと思う。